Article

働き方の魅力を最大限に引き出す。株式会社DCG Entertaimnent様のフルリモートワーク特集サイト制作事例

2024.09.06

採用マーケティング・採用広報のプロフェッショナルカンパニーであるhypexは、企業の採用サイト制作を事業として展開しています。今回は、DCG Entertaimnent様の「働き方」に着目した、フルリモートワーク特集サイト制作のプロジェクトについて弊社代表の河合から話を聞きました。

DCG Entertainmentについて

2016年に設立された株式会社DCG Entermaintは、CG・グラフィックデザインの受託制作やゲーム開発事業を展開する会社です。グラフィックのノウハウを活かして、ハイエンドコンテンツからVRゲーム・映像まで、変化し続ける業界のニーズに応えています。

DCG Entertainmentが感じていた採用課題

業務を幅広く担当できる人材リソースとクオリティの高さが評価され、大手クライアントや有名ゲームとの安定した取引を誇るDCG Entertainment。一見華やかに見えるゲーム業界ですが、専門知識や高いスキルが求められる職種が多く、人材の母数自体がとても少ないそう。そうした状況で、DCG Entertainment社は自社採用に課題を感じていました。

河合:「愛知県で受託開発を主としてゲーム事業を展開しているDCG社は、東京の大手ゲーム会社に比べると、知名度や給与水準といった面ではどうしても戦いづらい状況でした。しかし、求職者にとっての『いい職場』はそうした要素だけで決められるものではありません。DCG社で働く強みと、その打ち出し方を模索することにしました。」

求職者は、強みが突出した会社に集まる

hypexが着目したのはDCG社の「フルリモート勤務」です。コロナ禍が収束すると、リモートワークを採用していた会社も、次第に出社を義務付けるように。そうした時代の中で「人を活かし、人が創る」を企業理念とするDCG社は、フルリモート勤務の体制をさらに整えていきました。求職者が惹かれる会社の強みについて河合はこう話します。

河合:「求職者が強く惹かれる企業とは、『弱みがない会社』ではなく、『突出した強みが一つある会社』です。多くの会社が弱みを消そうとして、他社にならって実態の伴わない福利厚生などを中途半端に作ってしまいます。全てが完璧に整えられることは理想ですが、そうはいきません。『他社と比べて整っていない面もあるけれど、ここだけは負けない』という強みこそ、入社の決め手になります。」

hypexは、DCG社の募集要項の端に一言だけで記載されていたフルリモート勤務に着目し、DCGの最大の強みとして表現することに。単に在宅勤務ができることを伝えるのではなく、魅力付けできるような情報設計やコンセプト作りを行いました。

「ゲーム会社×フルリモート」で働く人生を多角的に表現する

今回のフルリモート特集サイトは、「どこでもクリエイター」というコンセプトを軸にして作られています。「ゲーム会社×フルリモート」で働く日常を求職者にリアルに感じ取ってもらい、応募意欲を高めます。

河合:「『DCG社やゲーム業界の仕事をフルリモートで行うことによって、自分の住む町や環境でどう生きていけるか』を想像させ、応募につなげるようなサイト構成にしました。」

客観的な情報として社員の居住地や1日の流れ、フルリモートを支援する制度などを盛り込み、主観的な情報として、「フルリモートになってよかったこと」や「会社がなぜフルリモートを推進しているか」といった社員それぞれや会社の想いを掲載。多角的にフルリモート勤務を深掘りすることで、求職者に転職後の人生を想起させる構成になっています。

「自由な働き方」が一目で理解できるデザイン

サイトを訪れて最初に目に飛び込んでくるのは、各地方の美しい風景写真です。メインビジュアルで社員が実際に働く地域の写真を使用することにより、「好きな場所で自由に働ける」ことをインパクトを持って伝えています。

また、全体的に図解やイラストを多く使用し、一目で情報が頭に入るデザインとなっています。例えば、フルリモートのメリットを記載した部分は、具体的な数字や印象的な言葉を瞬時に掴めるデザインに。

一方で「フルリモートワークで大変だったこと」も同時に記載しています。

河合:「あえてデメリットも記載することで、デメリットを払拭する取り組みや会社のカルチャーも自然に伝えられています。多角的にフルリモートワークを捉えて、求職者の不安も取り除いています。サイトで伝える情報や、それを表現するデザインを丁寧に作り込んだことでDCG社で働く強みを最大限に引き出したサイトになりました。」

DCG Entertainment様からのご感想

hypex社は着実に数字を追って成果を出そうとしてくれました。実際、「どこでもクリエイター」の公開後に直接応募者の数が増えました。半年で10名ほどの応募があり、ゲーム業界や採用職種の母数からすると大きな変化です。直接応募してくださる方達は、その他の入口から入ってくる方に比べて、弊社のカルチャーや働き方を理解してくださっているので、マッチングもしやすいです。

「フルリモート ゲーム会社」といったワードで検索すると、サイト公開前に比べてかなり上位に表示されるようになりました。大手転職エージェントが上位を占めている中、個別の会社としては1番に表示されています。SEO対策も行われ、フルリモートのゲーム会社として認知がとれてきた結果、応募者が増えたのだと思います。

サイト制作の進行中には、hypexの提案力を感じる瞬間が多々ありました。こちらがぼんやりと伝えた要望がデザインやサイト構成に落とし込まれています。意見の壁打ちをした際にも、こちらの考えに対して素早く反応があり、結論に至るまでのスピードが早く、無駄がありません。そういったところから、企業理解度や採用領域での経験がうかがえました。

こちらの要望を丁寧に対応してくれる一方で、要望を適切に言語化してブラッシュアップしたり、別角度からの提案をしてくれてバランスがよかったです。最終的にイメージ通りかつ、より効果の出るサイトに仕上がりました。