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製造業の魅力を発信。アイシン産業株式会社様の採用サイト制作事例

2024.07.02

採用マーケティング・採用広報のプロフェッショナルカンパニーであるhypexは、企業の採用サイト制作を事業として展開しています。本記事では、アイシン産業株式会社様の採用サイト制作プロジェクトについて弊社代表の河合から話を聞きました。

アイシン産業について

アイシン産業株式会社は、埼玉県川口市に拠点を置く製造業の会社です。「『粉』を操る技術でお役に立ちたい」という気持ちから1972年に創業し、粉に関わるすべてのお客様のために、最適な粉粒体(ふんりゅうたい)ハンドリング機器・装置・設備を提供しています。

採用サイト制作の背景と目的

創業50年以上の歴史があり、粉粒体ハンドリング分野において確かな実績を誇るアイシン産業。粉粒体はすべての製造業において必要不可欠なもので、アイシン産業の製品は名だたる企業の生産現場で活躍しています。しかし、そうした強い製品力と実績がありながらも、求職者が増えず自社採用がうまく進まないという課題を抱えていました。

河合:「『アイシン産業といえば粉粒体』なのですが、多くの人は粉粒体に馴染みがないため、結果として会社が何をやっているのか伝わらず、求職者に対して魅力づけできていないことが最大の課題でした。また、企業の中で実際に働く人のストーリーが見えず、リアリティを持って様々な角度から会社を知ってもらえない点も改善すべきだと考えました。」

ニッチな業界であるために求職者に魅力を伝えられない。そうした状況を打破し「粉粒体ハンドリング分野でニッチトップブランドを確立する」という未来への挑戦を進めるため、hypexの採用サイト制作に興味を持ってくださったそうです。

サイト制作のプロセス

今回のプロジェクトでhypexが特に力を入れたのは、求職者の頭の中でアイシン産業のストーリーラインを繋げることです。どのような情報をどの順番で伝えれば、粉粒体や企業の情報が求職者の中で繋がり、アイシン産業を理解できるかを練り込みました。

河合:「企業の魅力は絶対的なものではなく、他社との比較によって決まります。実際にアイシン産業に足を運び、本社と工場を見学させていただきました。そこが何の工場なのか、どういう取り組みをしているのか。そこで働く人も含めて、なぜこういう建物や内容に投資しているのかという理念からヒアリングを実施。そこから見えてくる、他社にはない魅力を整理していきました。」

現地での情報やヒアリングした内容をサイトフレームに落とし込み、具体的なサイト制作の作業に進みます。

デザインや動画を駆使して企業イメージを具体化する

採用を進めるためには、入社後のイメージを具体的に持ってもらうことが必要ですが、商材がニッチなものであるほど難しくなっていきます。今回のプロジェクトでhypexは、アイシン産業を写真や動画で活かすサイトデザインを行いました。

河合:「馴染みのない商材を扱う会社に入社した後のイメージを掴んでもらうためには、写真だけでなく映像も届けたほうがいいと思いました。また、製造業はサービス業と違って実際に作っている物自体を見せることができ、それが採用競争力になります。」

働く場所や毎日触れることになる粉粒体をあらゆる手法で見せ、求職者の頭の中で具体化させることで、企業との距離を近づけます。例えば、ドローンで撮影した映像を使用して、会社のリアルな雰囲気が伝わるシネマティック動画を作成。同時に、アイシン産業の先進的な面を届けるため、工場で使用されている機械の写真を多く使用し、ゴシック体フォントやグローバルを意識した英語などを効果的にあしらったデザインにしています。

社員を通して企業を見せるブログコンテンツの導入

デザインが完成した後、hypexが次に取り組んだのは流動的に更新されていくブログコンテンツの作成です。事業内容が分かりづらいことに加え、実際に働いている人を知るコンテンツがなく、入社後のイメージができないことを課題と捉えていました。

河合:「ブログ記事の内容を考える際には、①情報のジャンルと②情報を受け取るタイミングの2つを軸にしています。例えば、職種について、企業についてといった情報を『求職者が本当に知りたいことは何か』でジャンル分けします。そして、情報をどのステータスの求職者が見るかについても考えます。会社を知ったばかりの人、内定承諾を悩んでいる人、いろいろなタイミングの求職者にそれぞれ刺さるコンテンツ作りを意識しています。」

アイシン産業の魅力を求職者に届けるサイト制作

今回のプロジェクトでは、粉粒体についての理解度を徐々に高めていく構成、動画や写真を活かしたデザイン、社員を通して企業を見せる記事コンテンツによって、伝わりにくいニッチ産業の魅力が求職者に伝わるようサイトを制作しました。

企業情報を羅列するだけでは、なかなか求職者には響きません。hypexはサイト制作を行うだけでなく、サイト制作を通じて企業の魅力を伝えていく方法の提案、そもそもの企業の魅力を洗い出す段階から伴走します。

河合:「企業様の『こうしたい』をそのまま受け入れ、言われた通りのサイトを作るだけでは、hypexのプロフェッショナルは発揮できません。『こうすべき』と『こうしたい』のバランスを取りながら昇華させていき、企業の採用活動を改善していきます。」

アイシン産業様からのご感想

hypexに今回サイト制作を依頼したのは、hypexが採用分野に特化した会社だからでした。採用に特化したサイト制作の会社はほかに無く、実績も豊富だったため迷いなくお願いしました。ただ単にこちらが作ってほしいものを制作するのではなく、採用分野のノウハウを持って、コンサル的に支援いただけると感じたことが決め手です。

実際に完成した採用サイトの雰囲気は、アイシン産業がイメージした「洗練さ」と「職人のかっこよさ」を兼ね備えていました。製造業の技術職に焦点を当てると、どうしても「泥臭さ」が全面に出てしまいそうですが、バランスをうまくとって仕上げていただきました。

これまでの採用活動は、エージェントを主に利用していたのですが、採用サイトが完成した後は無料求人掲載媒体からも応募がきています。入社が決まった方に話を聞くと、採用サイトの「数字で見るアイシン産業」の項目などを鮮明に覚えていたんです。求職者の印象に残り、入社を後押しする採用サイトになっているのだと改めて実感しましたね。