【制作事例】「福祉っぽくない」採用LPの制作プロセス。ケアリッツ・アンド・パートナーズ様
2026.08.06
介護・福祉業界と聞いて、どのようなイメージを思い浮かべるでしょうか。多くの人が「きつい」「低賃金」といったステレオタイプな印象を抱きがちなこの業界において、従来の常識を真っ向から覆す採用ブランディングを展開しているのが、株式会社ケアリッツ・アンド・パートナーズ様です。
事業所270カ所以上、社員4,000名超と急成長を続ける同社が、今後のさらなる拡大に向けて注力しているのが、経営層候補となる「マネジメントコース」の採用でした。今回、hypexでは同コースの採用LP制作を支援いたしました。「福祉っぽくない」クリエイティブはいかにして生まれたのか。制作の裏側を、プロジェクト担当の佐々木さんに伺いました。

企業情報
株式会社ケアリッツ・アンド・パートナーズ様
介護・福祉業界 / 事業所270カ所以上・社員数4,000名超
ご依頼内容
採用ブランディングLP制作(マネジメントコース訴求)
課題
従来の「福祉業界らしいイメージ」から脱却し、経営に近いマネジメントコース独自の魅力を打ち出したい
本記事のハイライト
- 福祉の常識を覆すLP:「福祉っぽくない」を追求し、経営層候補に刺さる採用ブランディングを実現
- その場でつくるライブ感:持ち帰らず、現場で一緒に作り上げる「共創型」のクリエイティブ制作
- 本音でぶつかる関係性:「発注者と受注者」の壁を超え、率直な意見のキャッチボールで納得度の高いアウトプット
課題:「福祉っぽくない」ブランディングへの挑戦
株式会社ケアリッツ・アンド・パートナーズ様(以下、ケアリッツ様)は、介護・福祉業界の中でも急速に事業所を増やし続けている企業です。しかし、会社が大きくなるにつれて、採用面での課題が浮き彫りになってきました。
同社には、「オープンコース」と「マネジメントコース」という2つの採用コースがあります。どちらも現場からスタートする点は同じですが、マネジメントコースは、事業所の管理・運営や地域の営業といった、経営に近い役割を担えるようになるまでを短期間で学んでいくのが特徴です。一方のオープンコースも、現場で経験を重ねる中で、将来的に管理責任者を目指せる道が開かれています。

ところが、求人媒体で両方を同時にアピールしようとすると表現がぼやけてしまいます。従来の「福祉の会社」というイメージだけでは、経営や事業拡大に関わる面白さがうまく求職者に伝わらないというジレンマがありました。
そこで完成したのが、今回の採用LPです。パッと見た印象は、まるで金融系やビジネス系の企業のよう。従来の「福祉らしさ」を一度取り払い、ビジネス層・経営層候補に刺さるまったく新しいブランディングに仕立てています。

https://www.careritz.co.jp/newgraduate/management-course
理由:「わかってくれている相手」だから、最速で動ける
マネジメントコースの魅力を伝えるための新しいLPをつくりたい。そう思い立った時、担当の佐々木さんの頭にあったのは「時間がない」ということでした。
「だからこそ、私たちのことをすでに深く理解してくれている会社がいいなと思ったんです」
ケアリッツ様とhypexは、SNS運用で約3年ほどのお付き合いがありました。「新たに自社のビジネスモデルや課題を説明するコストが省け、目線合わせが早く済む」という点が、hypexへの依頼の決め手になったと佐々木さんは振り返ります。
実際に「依頼してから制作に入るまでが早かった」とのお言葉をいただき、積み重ねてきた信頼関係が、そのままプロジェクトの初速につながりました。
制作秘話:その場の熱量が”刺さるコピー”を生むライブ感

今回の制作過程で特に印象的だったのが、「やるぞ、業界が変わるまで」という力強いキャッチコピーが生まれた瞬間です。
あえて「何の業界か」「何をするのか」を説明しすぎないことで、スクロールせざるを得ないパワーを持ったこの言葉。福祉業界の当たり前を本気で変えようとしているケアリッツ様の姿勢が見事に表現されていますが、実はこのコピー、LP用の写真撮影が終わったあとに、その場に居合わせた4人のメンバーで「あーでもない、こーでもない」と、言葉を出し合って生まれたものでした。

デザインを見ながら誰かが言った一言を、別の誰かが違う角度から切り取り、さらにつなげていく。
「あれは本当に、みんなであれこれ言い合いながら降ってきた感じでしたね」
hypexが大切にしたのは、「持ち帰って検討する」のではなく、「その場で完結させる」スピード感と熱量です。佐々木さんが「その場にいたメンバーみんなでつくった実感がある」と語るように、制作会社に丸投げするのではなく、現場で一緒につくり上げたからこそ、強い気持ちが乗ったクリエイティブが完成しました。
運用:完成したLPを、あえて「検索させない」戦略
出来上がったLPは、ケアリッツ様社内でも「もっと外に出してほしい」と声が上がるほど、思い描いたブランディングが形になり高い評価をいただきました。
しかし、実際にはこのLPを検索や会社のホームページから見つけることはできません。ケアリッツ様は、あえて説明会に参加した人にだけURLを直接送るクローズドな運用をしています。

その背景にあるのは、マネジメントコースを「なんとなく知っている」で終わらせたくないという思いです。求人媒体やホームページで誰もが目にする情報だけでは、本コースの本当の魅力は伝わりきりません。だからこそ、説明会に足を運んで、一歩踏み込んだ人だけがこのLPに出会い、コースの理解も、そこで働く自分への期待も、ぐっと深めていけるのです。
関係性:遠慮の壁がないから、いいものができる

hypexとの取り組みについて佐々木さんに振り返っていただくと、ものづくりの現場でのリアルなやり取りをお話しいただきました。
「発注する側は要望を好きに言えるし、制作側もそれに従う方が楽なはずです。でも、hypexさんとの間には、最初から発注者と受注者の間にある『遠慮や気遣いの壁』がありませんでした」
象徴的だったのが、hypex代表の河合とのやり取りだといいます。
「小さなことでも、河合さんはどんどん口にするんですよ。正直『それ違いません?』と思うこともありました(笑)。でも、そういう率直な意見を遠慮せずに言ってくれるからこそ、こちら側の発想も広がっていくんです」
最後に、佐々木さんはhypexとの関係性をこんな言葉で表現してくれました。
「他校の、同じ部活をやっている人。そんな感覚に近いです」
「採用を成功させる」という同じ目標を目指してはいるけれど、学校(会社)が違えば練習メニューも戦略も違う。でも、それを一緒にやることで、お互いにない発想が生まれる。
会社の違いを越えて、同じ目標に向かうパートナー。それこそ、hypexが提供する伴走型支援の最大の強みです。
おわりに:hypexが目指す「共創」のあり方
hypexでは、お客様から「言われた通りに作る」というスタンスは取りません。事業の成長や採用の成功という同じゴールに向かって、時には「それ、違いませんか?」と率直な意見をぶつけ合いながら、本質的な課題解決に共に挑みます。
自社の採用やブランディングに課題を感じている方、あるいは「本当に腹を割って話せる事業成長のパートナー」を探している方は、ぜひ一度hypexにご相談ください。

成長企業における採用ブランディング・採用マーケティングを専門とし過去2年で50社以上を直接支援。前職では、月間150万利用者数を超える医療・美容のWebサービスの事業責任者、兼経営陣として組織の成長を牽引。成長組織におけるOKRを利用した評価制度の構築や外国人、ジェネレーション、女性、LGBTQ+などのダイバーシティ・マネジメントに尽力。