【保存版】飲食店のインスタ運用完全ガイド|集客アップのコツ&成功事例付き
2025.06.21

Instagram(以下・インスタ)は、飲食店にとって今や集客・認知拡大・ファンづくりの鍵を握るツールです。写真映えする料理や店内の雰囲気は、お客様の来店動機を大きく左右します。
無料で始められ、地域密着のプロモーションにも最適。スタッフやこだわりを伝えることで、お客様との関係性も深まります。ライバル店との差別化にもつながるため、活用しない手はありません。
この記事では、飲食店がインスタを効果的に運用するためのポイントを徹底解説します。
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飲食店におけるインスタ運用の目的とメリット

インスタは飲食店にとって、「知ってもらう → 興味を持ってもらう → 来店してもらう → また来てもらう」という役割を果たす重要なマーケティングツールです。運用次第で、広告費ゼロでも強力な集客装置になるのが最大のメリットです。
インスタ活用の主な目的
飲食店がインスタグラムを運用する目的は、大きく次の3つに分けられます。
① 認知拡大(知ってもらう)
SNSを使って、まだお店を知らない人にアプローチするのが第一の目的です。特にインスタはハッシュタグ検索や「おすすめ」表示によって、地域やジャンルに関心があるユーザーの目に自然と留まりやすい特徴があります。
例:「#大阪カフェ」「#ラーメン好きと繋がりたい」などのタグを使うことで、興味・関心が高いユーザーにリーチ可能です。
② 来店促進(行ってみたいと思わせる)
美味しそうな写真や期間限定メニューの情報、店内の雰囲気が伝わる動画などは、「行ってみたい!」という来店意欲を高める強力な要素です。プロフィールに地図や予約リンクを設置すれば、スムーズにアクションへつなげられます。
料理だけでなく、席の雰囲気、アクセスの良さ、スタッフの人柄も「来店の決め手」になります。
③ リピーター・ファンの育成(再訪や紹介を促す)
一度来店したお客様がフォローしてくれれば、そこから定期的に情報を届けられる「接点」ができます。新メニューやキャンペーンの案内を通じて再訪の動機づけができるだけでなく、フォロワーが友人を誘ったり、投稿をシェアしてくれることで紹介・拡散効果も期待できます。
調査会社が飲食店にアンケートをとったところ、SNS運用の目的は以下の順になりました。
- 店舗の認知向上(63%)
- 客足の増加(53.3%)
- 既存客とのつながりがり(48.5%)
インスタが他のSNSより効果的な理由

飲食店が活用するSNSには、X(旧Twitter)やTikTok、Facebookなどもありますが、インスタには以下のような明確な優位性があります。
- ビジュアル主体のSNSなので、料理や店内写真との相性が抜群
- Google検索よりも「#ハッシュタグ検索」や「発見タブ」での自然流入が多い
- 情報が流れにくく、アーカイブとしても使いやすい
- 20〜40代の来店ボリューム層が多く利用している
飲食店の「見せたい情報」とユーザーの「探している情報」が、インスタ上で一致しやすいという点が、他SNSと比較した際の最大の強みです。
実際、調査会社が飲食店にアンケートをとったところ、最も活用されているのはインスタでした。
SNS運用で多いプラットフォームのランキング
- Instagram(59.5%)
- Facebook(19.3%)
- X・旧Twitter(11%)
その他の飲食店のSNS運用については下記をご覧ください。
関連記事:飲食店のSNS運用で集客・売上を伸ばす方法と成功事例|初心者でも今日からできる!
インスタの特性(ビジュアル、エンゲージメント)
ビジュアル(視覚情報)の力
インスタの最大の特徴は「画像・動画が主役」であることです。料理の美味しさや店内の雰囲気は、文章よりも写真や動画で伝えるほうが直感的で強力です。
- プロの写真でなくても、「おいしそう」「楽しそう」「行ってみたい」と感じてもらえれば十分
- スマホ1台で撮れる写真でも、光や構図を意識すれば十分映える
エンゲージメント(関係性)の強さ
インスタは「いいね」や「保存」「コメント」「メンション」などを通じて、ユーザーと直接つながることができるSNSです。特に飲食店にとって重要なのは、双方向のコミュニケーションが築けることです。
- お客様の投稿に「いいね」や「コメント」することで関係性が強まりやすい
- ストーリーズでの「アンケート」や「質問箱」を使えば、楽しく参加してもらえる
- リポストやメンションによってUGC(ユーザー投稿)を自店の資産にできる
実際に効果が出た投稿内容のランキング
- 新作またはおすすめメニュー(58.3%)
- イベントなどの告知(41.3%)
- 日常のつぶやき(20.5%)
- 店舗の考え方やコンセプトの表明(16.5%)
- 割引情報やクーポンの配布(12.0%)
成果を出すインスタ運用の基本ステップ【初心者向け】
飲食店がインスタを活用して集客効果を出すには、まずは正しく準備・設計されたアカウント運用が不可欠です。この5ステップを丁寧に実行するだけでも、フォロワーの質・反応率・来店率に大きな差が出てきます。
① ビジネスアカウントの開設

まずは、個人用ではなく「ビジネスアカウント」または「プロアカウント」に切り替えましょう。ビジネスアカウントにすることで、以下のような機能が使えるようになります。
- 投稿のインサイト(分析)が見られる
- プロフィールに「予約」や「電話」ボタンを設置できる
- 広告出稿が可能になる
- 業種カテゴリーの設定が可能(例:レストラン、カフェ)
プロアカウントへの切り替え方法

- Instagramアプリ右上の「三本線」→「設定とプライバシー」→「アカウントの種類とツール」から切り替え
- ビジネスカテゴリーは「飲食店」「レストラン」など適切なものを選択
- 住所や連絡先、ウェブサイトのURLを入力
② プロフィールの最適化(名前、カテゴリ、リンク、ハイライト活用)

インスタのプロフィールは、ユーザーが最初に目にする名刺のような存在です。ここを整えておくだけで、来店・フォロー率がアップします。
- 【名前】:検索されやすい店名+エリアを含める(例:〇〇カフェ|渋谷)
- 【カテゴリ】:「レストラン」「カフェ」「バー」など明確に
- 【リンク】:予約ページや食べログ、自社サイトなどへ誘導
- 【ハイライト】:メニュー、アクセス、店内紹介、FAQなどをジャンル別に整理
✔ チェックリスト
- 店名とエリアのキーワードをプロフィール名に含める
- 「来店の決め手」になる情報をハイライトで見せる
- 絵文字や改行を使って視認性を高める
③ 投稿の種類と頻度(フィード、ストーリーズ、リールの使い分け)

インスタには大きく分けて以下の3種類の投稿形式があり、それぞれの特性を理解して使い分けることで、より多くのユーザーに届きやすくなります。
種類 | 特徴 | 使い方例 |
フィード投稿 | 時系列で残る検索や保存に強い | メニュー紹介お知らせ投稿 |
ストーリーズ | 24時間で消える日常感・親近感 | 今日の営業情報接客の様子 |
リール | 動画で拡散性が高い(おすすめ表示) | 調理風景、店舗紹介イベント動画 |
✔ チェックリスト
- フィードは週2〜3回、ストーリーズは毎日〜隔日で更新が理想
- リールは「人が映っている動画」や「音楽付き」で拡散しやすい
- 投稿の目的に応じて投稿形式を選ぶ
④ 画像・動画の撮影と編集のコツ

「おいしそう」「行ってみたい」と思ってもらえるビジュアルづくりは、インスタ運用の要です。スマホでの撮影でも、ちょっとしたコツでグッとクオリティが上がります。
- 【構図】:料理は真上(俯瞰)や斜め45度が鉄板
- 【明るさ】:自然光を活用し、暗すぎないように
- 【編集】:無料アプリ(例:Lightroom, Canva)で明るさ・色味を微調整
✔ チェックリスト
- 撮影は昼間の自然光がベスト
- 料理の魅力が伝わるアングルを意識
- 写真のトーンは統一感を持たせて「世界観」を出す
⑤ ハッシュタグ戦略と位置情報の活用
投稿をより多くの人に見てもらうには、ハッシュタグと位置情報の活用がカギです。これにより、非フォロワーへの自然流入を増やすことができます。
- 【ハッシュタグ】:「ジャンル系」「エリア系」「感情系」などを組み合わせて10〜20個
例:#中目黒カフェ #パンケーキ好き #今日のランチ
- 【位置情報】:必ず店名またはエリアを設定。地図からのアクセス流入に効果的
✔ チェックリスト
- 毎回同じタグばかり使わず、投稿内容に合ったものを調整
- 投稿時に「位置情報を追加」を忘れずに
飲食店ならではのインスタ投稿ネタ10選【具体例あり】
投稿ネタ | 例・アイデア |
料理の魅せ方 | 真上撮影、湯気、カトラリー演出 |
限定メニュー・季節限定 | 期間限定スイーツや週末プレート |
調理シーンの裏側 | 調理・仕込み・鉄板焼き |
スタッフ紹介 | 紹介・誕生日・一言コメント |
お客様の声(UGC) | タグ付き投稿・レビュー紹介 |
店内の雰囲気 | 窓際・照明・食器棚 |
キャンペーン情報 | 割引・プレゼント企画 |
ビフォーアフター | 改装・新メニューの変化 |
人気メニュー紹介 | 定番・SNS話題・限定数 |
食べ方・こだわり紹介 | 食べ方ガイド・素材の話 |
「何を投稿したらいいのか分からない…」という飲食店の方も多いのではないでしょうか?
インスタ運用において、継続的な投稿は非常に重要ですが、飲食店にはインスタと相性の良い“ネタ”が豊富にあります。ここでは、反応が取りやすく、来店促進にもつながる投稿アイデアを10個厳選し、具体例付きで紹介します。
① 料理の魅せ方【最も王道の投稿】

美味しそうな料理写真は、インスタで最も反応を得やすい鉄板ネタです。構図や光を工夫するだけで、プロ並みに仕上がります。
例
- 真上から撮影した「プレートランチ」
- 湯気が立ちのぼる「ラーメン」や「鍋料理」
- カトラリー付きでシズル感を演出
「カトラリー付きでシズル感を演出」とは、インスタグラムの料理写真にフォークやナイフ、スプーンなどのカトラリーを一緒に写し込むことで、食べる直前の“臨場感”や“おいしさの期待感”を高める撮影テクニックです。
これから食べる”雰囲気が伝わり、自分の目の前に料理が出てきたようなリアルさが出ます。無機質な料理だけの写真より、誰かの食事風景としてのリアリティが出ます。
ポイント
- 自然光で明るく
- 「寄り」や「真上」で料理を引き立てる
- 食器やテーブルクロスの色にも気を配る
② 限定メニュー・季節限定【来店を後押し】

「今しか食べられない」限定メニューは来店動機を高めます。ハッシュタグとともに拡散しやすいネタでもあります。
例
- #桜スイーツ #夏限定かき氷
- 「◯月限定パスタ」「週末限定プレート」
ポイント
- 「いつまで提供しているか」を明記
- 味や見た目だけでなく、背景のこだわりも添える
「味や見た目だけでなく、背景のこだわりも添える」とは、その料理がなぜ生まれたのか、どんな想いで作られたのかといった“ストーリー”を一緒に伝えるという意味です。たとえば「地元の旬の苺を使っている」や「春を感じてほしくて桜のモンブランを開発した」などの情報を添えることで、ユーザーの共感や興味を引きやすくなり、来店動機にもつながります。
③ 調理シーンの裏側【ストーリーズやリール向き】

厨房での調理風景や仕込みの様子は、お客様が普段見られない“裏側”。臨場感があり、ファン化を促します。
例
- ピザ生地を伸ばす手元
- ドリップコーヒーを淹れる瞬間
- 鉄板でジュウジュウと焼かれる肉
ポイント
- スタッフの顔出しで“人”を感じさせる
- 動きのある動画で臨場感を出す
④ スタッフ紹介【親近感&信頼アップ】

スタッフの人柄や笑顔は、「このお店、感じが良さそう」と思わせる大事な要素です。人に惹かれて来店する人も多いです。
例
- 新人スタッフの紹介投稿
- 誕生日祝いの様子
- 料理人のこだわりコメント
ポイント
- プロフィールや一言コメントを添える
- 自然な笑顔が伝わる写真を選ぶ
⑤ お客様の声(UGC活用)【信頼と共感を得る】

お客様が投稿してくれた写真や感想は、最高の「信頼コンテンツ」です。タグ付けやメンションを活用して紹介しましょう。
例
- 「#〇〇カフェ」で検索し、許可を取って投稿
- ストーリーズにタグ付き投稿を引用
- レビューの一部を画像にして投稿
ポイント
- 投稿者にメッセージで許可を取るのがマナー
- 「〇〇様、素敵なご投稿ありがとうございます」と感謝の言葉を添える
⑥ 店内の雰囲気【空間そのものが魅力】

「映える空間」はインスタユーザーが来店を決める大きな要因です。おしゃれなインテリアや光の入り方を見せましょう。
例
- 窓際の席+午後の自然光
- カウンターと照明の雰囲気
- こだわりのインテリアや食器棚
ポイント
- 人の少ない時間帯に撮影
- 清潔感・余白・奥行きを意識
⑦ キャンペーン情報【拡散&来店促進】

割引・プレゼントなどのキャンペーン情報は、来店の大きなきっかけになります。
例
- 「今週末限定・ドリンク半額」
- 「フォロー&コメントでスイーツ無料」
ポイント
- 投稿画像にキャンペーン内容を分かりやすく表示
- 期限・条件を明記して信頼性アップ
⑧ ビフォーアフター【変化を見せて魅せる】

リニューアル、新メニュー開発、店内改装などの「変化」はユーザーの興味を引きやすい投稿ネタです。
例
- 改装前・改装後の外観
- 試作段階→完成の料理写真
- 季節ごとのデコレーションチェンジ
ポイント
- 並べて比較すると視覚的に効果的
- 背景や角度を合わせると「変化」が分かりやすくなる
⑨ 人気メニューの紹介【これ食べたい!を生む】

「一番人気」「不動の定番」といったワードは、ユーザーの関心を引きつける強力なキーワードです。
例
- 「SNSで話題のパンケーキ」
- 「1日限定10食!濃厚ビーフシチュー」
ポイント
- 人気の理由・お客様の声も添えて信憑性UP
- 「◯◯さんがリピートする理由」などのストーリー性も◎
⑩ 食べ方・こだわり紹介【“体験”を共有する】

単に料理を紹介するだけでなく、「どう食べるとおいしいか」「どんな素材を使っているか」などの体験共有型の投稿は、ユーザーの記憶に残ります。
例
- 「まずはそのまま、次にレモンを絞って」
- 「自家製ソースは3日煮込んでいます」
- 「バゲットは朝5時から焼き始めています」
ポイント
- ストーリーズやリールで調理過程を見せると◎
- スタッフのコメントや豆知識を添えるとファン化しやすい
以上のように、投稿ネタは特別なイベントだけでなく、日常の風景の中にこそ魅力があります。店舗の「空気感」や「こだわり」を伝えることで、インスタを通じて共感・信頼・来店へとつなげられるのです。
フォロワーを増やし、集客につなげる運用テクニック
運用テクニック項目 | 要点まとめ |
投稿の時間・頻度 | 平日:12時/19〜21時、土日:10〜11時/17〜18時 フィード:週2〜3回 ストーリーズ:毎日 リール:週1〜2回で継続が鍵 |
エンゲージメント強化 | 投稿文に質問でコメント誘導 保存したくなる情報(レシピ・地図など) 文言「保存して週末に!」など |
リール&ストーリーズ活用 | リール:調理や映える1分動画 トレンド音源活用 ストーリーズ:営業情報・裏側・クーポン 参加型スタンプで反応アップ |
フォロー・いいね回り | 地域+業種タグで他ユーザーに接触 同業・食べ歩きアカ 交流来店者には感謝コメントorリポスト |
インサイト分析 | リーチ数・保存数・プロフィール遷移をチェック 年齢・性別・地域・時間帯など 属性分析反応が良い投稿を再活用 |
インスタ運用は、ただ投稿するだけではフォロワーも増えず、集客にもつながりません。「いつ・誰に・何を・どう伝えるか」を明確にし、効果を測定しながら改善を繰り返すことが成功のカギです。
① 投稿の最適な時間帯・頻度
投稿のタイミングを工夫するだけで、表示される確率(インプレッション)や反応率が大きく変化します。
■ ベストな投稿時間帯(飲食店アカウントの場合の目安)
- 平日:12:00前後(ランチタイム)/19:00〜21:00(夕食後のくつろぎタイム)
- 土日祝:10:00〜11:00/17:00〜18:00(おでかけ前・外食検討タイム)
■ 投稿頻度の目安
- フィード投稿:週2〜3回
- ストーリーズ:できれば毎日更新
- リール動画:週1〜2回投稿でOK
ポイント:継続こそ信頼。無理なく更新できる頻度で「習慣化」することが重要です。
② エンゲージメントを高める方法(コメント・保存誘導)
エンゲージメントとは「ユーザーとの関わり度」のこと。インスタのアルゴリズムは、いいね・保存・コメントの多い投稿を“人気投稿”として優遇します。
■ コメントを促すテクニック
- 投稿文の最後に「あなたのおすすめは?」「どれが気になる?」など質問を添える
- 「コメントで予約名を伝えてください」など、コメントを行動につなげる設計
■ 保存を促すテクニック
- レシピ、営業時間、アクセス方法など「あとで見返したくなる情報」を投稿
- 「保存して週末の予定に✨」など、行動を言語化して誘導
③ リール動画とストーリーズの活用術
今のインスタで最も拡散力があるのがリール、最も“親近感”を生むのがストーリーズです。両方を上手に使い分けることで、接触頻度と印象度を高められます。
■ リール動画(短尺の縦型動画)
- 【おすすめ内容】調理風景、スイーツの断面、限定メニュー、リピーターの声
- 【ポイント】最初の3秒で惹きつける/トレンド音源を活用/1分以内に
■ ストーリーズ(24時間限定投稿)
- 【おすすめ内容】今日の営業情報、裏側、キャンペーン速報
- 【活用機能】質問スタンプ、アンケート、リンク、クーポン配布など
コツ:リールは「新規層に見つかる」、ストーリーズは「既存フォロワーと仲良くなる」ための機能と理解して運用しましょう。
④ フォロー・いいね回りの戦略
フォロワーを増やしたいなら、待っているだけでなく自ら“接点”を増やす行動が必要です。地道な積み重ねが結果に直結します。
■ 効果的な「回り方」
- 「#〇〇カフェ」などのエリア+業種のハッシュタグで検索し、他ユーザーの投稿に「いいね・コメント」
- 同じ地域の飲食店アカウントや食べ歩き系インフルエンサーをフォロー&リアクション
- 来店してくれたお客様の投稿に必ず感謝コメント or リポスト
注意点:スパム的に“無差別フォロー”するのはNG。あくまで「共感ベースの交流」を心がけましょう。
⑤ フォロワー分析・インサイトの見方
「なんとなく」運用するのではなく、インサイト(Instagramの分析ツール)を活用して投稿改善を図りましょう。
■ チェックすべき項目(ビジネスアカウント限定機能)
- 投稿ごとのリーチ数(何人に届いたか)
- 保存数/プロフィールアクセス数/フォローへの遷移数
- フォロワーの属性(年齢層・性別・地域・アクティブ時間)
■ 活用方法
- 保存数が多い投稿→類似テーマを再発信
- 反応が低い時間帯→別の時間に投稿
- 来店客と属性がズレていれば→見せ方を再設計
成功している飲食店インスタ事例3選
店舗 | 成功要因 | 特徴的な運用手法 |
レストラン | リール活用 | 炎・音・動きのある映像で臨場感を演出 |
居酒屋 | UGC活用&参加促進 | 顧客投稿を巻き込みSNS上で拡散 |
カフェ | プロフィール最適化 | 情報整理と導線設計で来店ハードルを下げる |
インスタ運用で成功するためのヒントは、実際に結果を出している店舗に学ぶのが最短ルートです。ここでは、リール活用/UGC連携/プロフィール改善という異なる切り口で集客とフォロワー拡大に成功した、飲食店3店舗のInstagram活用事例を紹介します。
レストラン:リール活用で予約数3倍

pit master VAMOS 梅田(大阪・梅田)|@pit_master_vamos_umeda
肉料理専門のビストロレストラン「pit master VAMOS 梅田」は、ダイナミックなリール動画の活用によって予約数を大きく伸ばした事例です。特に話題を集めたのが、ステーキを目の前でフランベ(炎で焼く)する動画投稿。燃え上がる炎やジュウジュウ焼ける音を捉えたリールは、「ライブ感」が視覚と聴覚に訴え、ユーザーの興味を一瞬で惹きつけました。

投稿頻度は週3回ほどと安定しており、ストーリーズでも日々の調理や限定メニューの情報を発信。プロフィールには予約サイトのリンクも設置し、インスタからの予約導線が確立されています。
ポイント
- フランベなど臨場感あるリール動画で再生数・保存数多数
- 投稿を見て「行きたい」と思わせるライブ体験型コンテンツ
- 予約サイトとのスムーズな導線設計で来店に直結
居酒屋:UGC連携でフォロワー1万人突破

個室 くずし肉割烹 とろにく 京橋店(大阪・京橋)|@kyobashi_toroniku
豪快な肉料理が売りの「とろにく」は、ユーザー投稿(UGC)の活用によってフォロワー1.3万人超を達成した注目店舗です。50cmの「炙りロングユッケ寿司」や、ウニ×肉の「うにく」など“映える肉料理”を投稿する来店者が多く、それらの投稿を公式が積極的にリポスト。顧客との関係を深めながら信頼感を醸成しています。

さらに、DMからの予約受付やハッシュタグキャンペーンの実施、フォロー&いいね特典などでエンゲージメントを拡大。「食べに行きたい」→「投稿したい」→「拡散される」→「さらに集客できる」という好循環を実現しています。
ポイント
- SNS映えする料理写真でUGCが自然に増加
- 来店者投稿をリポストし、コミュニケーション強化
- フォロワー参加型キャンペーンで拡散力アップ
カフェ:プロフィール改善で来店率向上

カフェ アクイーユ恵比寿(東京・恵比寿)|@accueil_ebisu_official
都内の人気スイーツカフェ「カフェ アクイーユ」は、プロフィールやハイライトの整理によって新規ユーザーの来店率を高めた好例です。ビジュアル重視のフィード投稿では、パンケーキやアフタヌーンティーなどの季節限定スイーツが美しく並び、見た人の「行きたい!」を引き出しています。
注目すべきは、プロフィール欄に「パティシエが作るパンケーキとカフェごはん」のような一文で店の魅力が伝わるキャッチコピーが明記されている点。また、ハイライトでは「メニュー」「季節限定」「メディア掲載」などが分かりやすく整理されており、来店前に不安をなくせる情報設計がされています。

ポイント:
- プロフィールに店の特徴・魅力を簡潔に明記
- ハイライトで過去の人気メニューや情報を整理
- 初見のフォロワーが「行きたくなる導線」を強化
どのアカウントも、「見るだけ」から「行ってみたい」「予約したい」へとユーザーを動かすための導線設計がしっかりしています。あなたのお店の運用にも、ぜひ取り入れてみてください。
飲食店のインスタ運用でよくある質問(FAQ)
インスタグラムを活用した集客に取り組む飲食店からよく聞かれる疑問を、わかりやすく整理しました。これから運用を始める方も、見直したい方も、ぜひ参考にしてください。
Q. 飲食店インスタの投稿頻度はどのくらいが理想?
A. 無理なく継続できる「週2〜3回」が理想です。
インスタ運用で最も大切なのは“継続”。いきなり毎日投稿しようとすると疲れて続かなくなります。週2〜3回のフィード投稿をベースに、ストーリーズで「今日のおすすめ」「営業情報」などを日々発信するのがおすすめです。
目安:
- フィード投稿:週2〜3回
- ストーリーズ:できれば毎日(手軽に更新OK)
- リール投稿:週1〜2回(拡散目的で)
投稿内容が偏らないように、「料理紹介」「限定メニュー」「スタッフの様子」「お客様の声」などジャンルを分けてバランスよく発信しましょう。
Q. どのハッシュタグが効果的?
A. 「エリア名+業種」「料理名」「目的系」の3タイプを組み合わせましょう。
ハッシュタグは、検索や関連投稿表示のきっかけになります。闇雲につけるのではなく、ユーザーが実際に検索しそうな語句を意識するのがコツです。
効果的なタグの例
- エリア+業種:#渋谷カフェ #札幌ランチ #京都居酒屋
- メニュー名:#抹茶スイーツ #生パスタ #炙り寿司
- 目的系:#デートディナー #映えグルメ #誕生日ランチ
1投稿あたり 10〜15個 程度が目安。人気すぎるタグ(#ランチなど)は埋もれやすいため、中規模〜ニッチなタグも混ぜるのが効果的です。
Q. ストーリーズとリールの使い分けは?
A. リールは“新規層向け”、ストーリーズは“既存フォロワー向け”と意識して使い分けましょう。
種類 | 主な目的 | 内容例 |
リール | 拡散・発見 | 調理動画/断面カット/限定メニューPR |
ストーリーズ | 日常・つながり強化 | 営業情報/裏側/アンケート/クーポン |
リールは、ハッシュタグや発見タブから“まだフォローしていない人”に届きやすいため、短くて映える動画(30秒〜1分)が効果的。
ストーリーズは、既存フォロワーに日々の近況やキャンペーンなどを届ける場として活用しましょう。投票・質問スタンプでの“参加型コンテンツ”も相性◎です。
Q. インスタ広告はやるべき?
A. 目的が明確なら効果的。特に「認知拡大」や「予約導線強化」に有効です。
インスタ広告は、地域・年代・興味関心などを細かく設定して配信できるため、「まだ知られていないけど、もっと届けたい」というときに非常に効果があります。
飲食店での広告活用例:
- 新店舗のオープン告知
- 季節限定メニューのPR
- 「予約はこちら」ボタン付き広告で来店導線を設置
ただし、広告を出す前にアカウントの土台(プロフィール・投稿内容・リンク整備)が整っていることが前提です。広告を出しても、アカウントを見て魅力を感じなければ来店にはつながりません。広告を検討されている方は、ぜひhypexにご相談ください。

成長企業における採用ブランディング・採用マーケティングを専門とし過去2年で50社以上を直接支援。前職では、月間150万利用者数を超える医療・美容のWebサービスの事業責任者、兼経営陣として組織の成長を牽引。成長組織におけるOKRを利用した評価制度の構築や外国人、ジェネレーション、女性、LGBTQ+などのダイバーシティ・マネジメントに尽力。