リクルートダイレクトの採用代行サービスとは?特徴・料金・他社比較まで徹底解説
2025.08.26

採用市場の競争が激化するなか、「求人広告だけでは応募が集まらない」「ハイクラス人材に出会えない」と悩む企業は少なくありません。そんな課題を解決する手段として注目されているのが、リクルートダイレクトの採用代行サービスです。
「リクルートダイレクトスカウト」は、初期費用ゼロで導入でき、企業が自社の名義で候補者に直接アプローチできる“スカウト型”の中途採用支援サービス。全国規模のデータベースとAIによる候補者レコメンドを活用することで、短期間で効率的に母集団形成を進められるのが特徴です。
本記事では、リクルートダイレクトの採用代行サービスについて、特徴・料金体系・他社との違いをわかりやすく解説します。導入を検討している人事担当者や経営者の方にとって、最適な採用戦略を考えるための参考になるでしょう。
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リクルートダイレクトの採用代行サービスとは

画像引用:リクルートダイレクトスカウト
「リクルートダイレクトスカウト」は、企業が自社の名義で候補者へ直接アプローチできる“スカウト型”の中途採用支援サービスです。初期費用はかからず、導入後すぐに運用を開始できるのが大きな特徴。システム上で求人掲載やスカウト送信、候補者とのメッセージのやり取り、選考状況の管理までを一気通貫で行えます。

また、サービス内のデータを学習したAIが募集要件に合致しやすい候補者を自動でレコメンドするため、「どの人に声をかけるべきか」の判断がしやすく、工数対効果の高い母集団形成が可能です。

登録者は全国に幅広く、毎月2万人規模で新規登録が増えるため、地方拠点やニッチ職種でもアプローチ先を確保しやすい点も評価されています。
運営会社
「リクルートダイレクトスカウト」はリクルートグループが提供する法人向け採用支援プロダクトです。長年の人材領域での知見とグループ各サービスとの連携基盤を背景に、採用の設計から運用までを継続的に支援します。
サービス内容
主な機能・支援は次の通りです。ポイントは「プラットフォームと運用サポートを組み合わせ、企業主導の採用を効率化する」ことです。
- 求人掲載・作成支援:募集情報を共有すれば、事務局が求人票の体裁を整えて掲載まで支援。掲載後の改善提案も受けられます。
- AIレコメンド&スカウト運用:要件に合いそうな候補者をAIが提示。スカウト通数は無制限のため、優先度の低い募集でも継続的に声がけできます。
- 応募者・スカウト一元管理:スカウト送信、返信、応募、選考状況を同一システムで管理。関係者間での情報共有や進捗可視化がスムーズです。
- 導入〜運用の伴走:資料請求→申込み→キックオフ→求人共有→スカウト送信→返信対応・選考という流れで、各ステップを担当者がサポートします。
面接調整や説明会の実施など、選考運営のすべてを“丸ごと代行”するRPO(採用業務の包括外部委託)とは位置づけが異なります。選考そのものは企業主導で進め、必要に応じて運用面の支援を受けるイメージです。
特徴まとめ(信頼性・採用データの蓄積・全国対応・柔軟なカスタマイズ)
信頼性
リクルートグループの提供。人材領域で培った運用ノウハウとサポート体制があり、初めてダイレクトリクルーティングに取り組む企業でも立ち上げが容易です。
採用データ×AI
求人票やレジュメ、行動データをもとにAIが候補者をレコメンド。スカウト対象の精度が上がり、無駄打ちを抑えながら母集団を拡張できます。
全国対応の母集団
登録は全国に広がり、年齢・年収・職種の分布も幅広いため、都市圏以外や専門職でも候補者探索がしやすい。月次で新規登録が積み上がるため、採用の継続運用に向いています。
柔軟なカスタマイズ
スカウト・求人掲載ともに上限なし。急募案件の短期集中的な運用から、将来採用を見据えた長期的なタレントプール形成まで、目的に応じて運用設計を調整できます。グループ内サービスとの連携により、運用の一元化やチャネル拡張も行いやすくなっています。
【料金体系】リクルートダイレクトスカウト採用代行の費用相場
サービス名 | 初期費用 | 成功報酬/利用料 | スカウト・求人掲載数 | 特徴 |
リクルートダイレクトスカウト | 0円 | 入社者の理論年収の15% | 無制限 | 成果報酬型 固定費ゼロでスタート AIが候補者をレコメンド 全国に幅広い母集団 |
マイナビRPO | 数十万円~ | 月額費用+成功報酬 | プランにより 制限あり | 専任チームが業務を代行 母集団形成から 面接調整まで フルサポート型 |
エン・ジャパン(RPO) | 数十万円~ | 月額費用+成功報酬 | 制限あり | 採用戦略の設計から 選考代行まで 中途採用に強み |
パソナ (RPOサービス) | 数十万円~ | 月額費用+成果報酬 | プランにより 変動 | 大手から中小まで 幅広い支援実績 採用業務アウトソース型 |
リクルートダイレクトスカウトの大きな魅力のひとつが、初期費用が無料で導入できることです。一般的な採用代行サービスでは「導入時に数十万円〜数百万円の固定費」が発生するケースもありますが、リクルートダイレクトスカウトではそのような初期投資が不要。コストを抑えつつ、スピーディーに採用活動をスタートできます。
さらに、スカウトメールの送信数や求人掲載数には一切制限がなく、企業が必要なだけ候補者にアプローチできる点も大きなメリットです。「良い人材がいれば今すぐに声をかけたい」「将来に備えて幅広く母集団を形成しておきたい」といった多様なニーズに応えやすくなっています。
成功報酬型の料金体系
実際の費用は、候補者が入社に至った時点で発生する成功報酬型。料金の目安は「入社者の理論年収の15%」が基準です。例えば、年収600万円の人材が採用決定した場合、成功報酬は90万円程度となります。固定費がかからない分、採用が成立したときにのみ費用が発生する仕組みなので、ROI(投資対効果)が明確に把握できるのも安心材料です。
契約期間と更新
契約は1年単位での自動更新となっており、利用を終了する場合は更新の1か月前までに申し出が必要です。利用しない期間があっても、基本的には契約を維持する形になるため、導入を検討する際には運用計画を立てておくと良いでしょう。
リクルートダイレクトの料金まとめ
- 初期費用は0円でスタート可能
- スカウト送信数・求人掲載数は無制限
- 成功報酬は入社者の年収の15%が目安
- 契約は1年更新制、終了には1か月前連絡が必要
リクルートダイレクトスカウトの料金体系は「成果が出たときにだけ費用が発生する」明快な仕組みです。固定費リスクを抑えつつ、必要なタイミングで自由にスカウトできる柔軟性を兼ね備えているため、採用コストを最適化したい企業に適しています。
リクルートダイレクト採用代行の強み・メリット
- 長年の人材支援実績に基づく 豊富な採用ノウハウ
- リクナビやIndeedとの連携 による媒体活用の強さ
- AIとデータ分析による候補者マッチング精度の向上
- 幅広い職種・雇用形態対応で、あらゆる企業規模・採用フェーズに対応
リクルートダイレクトスカウトは、単なるスカウト型採用支援にとどまらず、リクルートグループの強みを生かした多面的なサポートを提供しています。ここでは、企業にとって特に大きなメリットとなるポイントを解説します。
1. 豊富な採用ノウハウ
リクルートは長年にわたり、大手企業から中小企業まで幅広いクライアントの採用を支援してきた実績があります。人材業界60年以上のノウハウを背景に、各社の採用課題に合わせた運用を提案できるのが大きな強みです。初めてダイレクトリクルーティングを導入する企業でも、安心して活用を始められるサポート体制が整っています。
2. 媒体との強いつながり

リクルートグループの強みとして、リクナビ・リクルートエージェント・Indeedなどの主要な求人媒体や人材サービスとのスムーズな連携があります。例えば、同じ求人情報をリクルートエージェントにも同時掲載できるため、スカウト採用とエージェント経由の採用を並行して進められるのが特徴です。採用チャネルを広げつつ、母集団形成の効率化が可能となります。
3. 採用データ分析による最適化

プラットフォームには、求人票やスカウトメール、候補者のレジュメや行動データが蓄積されており、それらをAIが解析することでマッチ度の高い人材を自動的にレコメンドします。これにより、担当者は「誰にスカウトを送るか」を効率的に判断でき、採用工数の削減と成果率向上を両立できます。データドリブンなアプローチが可能になる点は、従来の属人的な採用活動との大きな違いです。
4. 幅広い職種・雇用形態に対応

登録者は全国規模で多様なキャリアを持ち、年齢層・年収帯・職種も幅広いのが特徴です。経営層・専門職から若手層まで幅広く分布しているため、中途採用はもちろん、新卒やアルバイト採用にも応用可能。採用ターゲットが限られている企業でも、ニーズに合わせた母集団形成が実現しやすくなっています。
リクルートダイレクトスカウトのメリットを活かせる企業の具体例
リクルートダイレクトスカウトは、幅広い業種・規模の企業に利用されていますが、特に以下のようなケースでは効果を発揮しやすいサービスです。
1. ベンチャー・スタートアップ企業
立ち上げ期や成長フェーズにある企業は、採用専任の人事担当者が不在だったり、限られた工数で効率よく採用を進める必要があります。
リクルートダイレクトスカウトは初期費用ゼロで導入可能かつ成果報酬型なので、採用予算を抑えながらスピード感を持って候補者にアプローチできます。さらに、AIが候補者をレコメンドするため、未経験でも効率的に母集団を形成できます。
2. 地方拠点を持つ企業
地方に拠点がある企業では「首都圏ほど母集団が集まらない」「求人広告だけでは応募が来にくい」といった課題があります。リクルートダイレクトスカウトは全国規模で登録者を抱えており、地方在住者だけでなく「Uターン・Iターン転職を希望する人材」にも直接アプローチできるため、地方拠点の人材確保に適しています。
3. 専門職・ハイクラス人材を求める企業
技術職・ITエンジニア・コンサルタント・経営層など、即戦力かつ専門性の高い人材は、一般的な求人広告ではなかなか獲得が難しい層です。
リクルートダイレクトスカウトは年収600万円以上の登録者層が豊富であり、専門職やマネジメント層に直接スカウトできるのが強み。ピンポイント採用に最適です。
4. 新卒・アルバイトも含め幅広く採用したい企業
中途採用だけでなく、新卒やアルバイト採用の母集団形成にも活用可能です。 特に、「まずはアルバイトから採用し、ゆくゆくは正社員登用したい」「新卒採用も検討したい」といった多様な雇用形態を扱う企業にとって、幅広い登録者層を持つリクルートダイレクトスカウトは有効な選択肢となります。
リクルートダイレクト採用代行の導入が向いている企業
- 母集団形成に課題を抱える企業
- 人事リソースが不足している企業
- 全国採用・大量採用を計画している企業
- 質の高い人材を確保したい成長企業
リクルートダイレクトスカウトは、幅広い企業に利用されていますが、特に次のような課題やニーズを抱える企業に向いています。
1. 母集団形成が弱い企業

「求人広告を出しても応募が集まらない」「ターゲット層からの応募が少ない」と悩む企業にとって、ダイレクトスカウトは効果的です。
登録者は毎月約2万人以上増加しており、幅広い年齢層・業種・年収層をカバーしているため、自社の採用要件に合った候補者を母集団に加えることができます。特に、従来の求人媒体で母集団形成に苦戦している企業に適しています。
関連記事:母集団形成とは?最強の採用戦略10選と成功事例!採用できないはもう終わり!
2. 採用担当者の工数が限られている企業
人事担当者の人数が少なく、採用業務が兼務になっている企業では、限られた時間で効率的に採用を進める必要があります。リクルートダイレクトスカウトは、AIが候補者をレコメンドし、スカウト送信数にも制限がないため、効率的なアプローチが可能です。これにより、工数削減と成果の両立が期待できます。
3. 全国採用や大量採用を行う企業
全国規模で人材を募集する企業や、複数拠点で大量採用を行う企業にとっても有効です。登録者データベースが全国をカバーしているため、首都圏だけでなく地方の候補者にも直接アプローチ可能。さらに、無制限でスカウトが送信できるため、大量採用ニーズにも柔軟に対応できます。
4. 採用の質を上げたい成長企業

「単に人を採用するだけでなく、事業成長に直結する人材を獲得したい」と考える成長企業にも向いています。AIのレコメンド機能により、スキルや経験が自社ニーズにマッチする人材を抽出しやすくなるため、採用の質を高めつつ、ミスマッチを防ぐことが可能です。
従来型の採用手法では限界を感じている企業にとって、リクルートダイレクトスカウトは「効率」と「質」を両立できる採用代行サービスといえるでしょう。
関連記事:AI採用を企業が導入するメリット・デメリットとは?導入事例も紹介
リクルートダイレクト採用代行の導入方法と流れ

リクルートダイレクトスカウトは、導入から実際に候補者へスカウトを送信するまでの流れが明確に定められています。特に初めてダイレクトリクルーティングを利用する企業でも、専任担当者のサポートを受けながら安心して利用を開始できるのが特徴です。
導入の流れ(6ステップ)
Step 1:資料請求
まずはサービス資料をダウンロードまたは請求し、自社に合った採用手法かを確認します。料金体系や利用メリットを理解することからスタートします。
Step 2:申込み
導入を決定したら、必要事項を記入し正式に申込みを行います。ここで利用規約の確認やアカウント発行が行われます。
Step 3:キックオフミーティング
専任担当者とオンラインまたは対面で打ち合わせを実施。採用要件やターゲット人材像、求人票の内容などをすり合わせ、効果的な運用方法を整理します。初めて利用する企業でも、ここで丁寧にサポートを受けられるため安心です。
Step 4:求人情報の共有
企業が募集したい求人情報を登録し、候補者が検索・閲覧できる状態にします。掲載された求人情報は、スカウト送信時の基盤となります。
Step 5:スカウトメールの送信
ターゲットとなる候補者を検索し、スカウトメールを送信します。送信数に制限はなく、効率的に多くの候補者へアプローチ可能です。
Step 6:候補者とのやり取り・選考
候補者からの返信を確認し、面談や面接の調整を進めます。以降のやり取りは企業が直接行うため、スピーディーな選考が可能です。
【他社比較】リクルートダイレクト採用代行と株式会社hypexの比較
採用代行サービスを選ぶ際には、単に「母集団を増やせるか」だけでなく、自社の採用課題にどこまで寄り添ってくれるかが重要です。ここでは、リクルートダイレクトスカウトと株式会社hypexを比較します。
項目 | リクルートダイレクトスカウト | 株式会社hypex |
特徴 | 全国DB+AI推薦 | オーダーメイド型戦略 |
強み | スカウト効率 | 広報 × 採用一気通貫 |
得意領域 | 中途・ハイクラス | 新卒〜ハイクラス・全国採用 |
提供方法 | 定型パッケージ | カスタマイズ支援 |
リクルートダイレクトスカウトの特徴
リクルートダイレクトスカウトは、全国規模の求職者データベースとAIによる候補者レコメンドが強みです。スカウト送信数に制限がなく、短期間で多くの候補者にアプローチできる点は大きな魅力です。 一方で、サービス内容はある程度定型化されており、採用広報やブランド戦略までは踏み込めません。
hypexの特徴

hypexは「採用広報 × 採用支援」を一体で行う点が最大の特徴です。
- SNS広告を活用し、短期間での母集団形成やハイクラス人材の採用にも強い
- ピッチ資料、採用サイト、ブランディング戦略、候補者体験設計までオーダーメイド対応
- 全国採用・大量採用から、特定ポジションの戦略採用まで柔軟に対応
つまり、単なる「母集団形成サービス」ではなく、企業ごとに最適な戦略を設計し、リクルートダイレクトスカウトのような定型型サービスでは解決できない採用課題に応えられるのがhypexの強みです。
- リクルートダイレクトスカウト:短期間・効率的に候補者へアプローチしたい企業に適している。
- hypex:短期採用も可能だが、さらに採用広報やブランディングを含めた総合戦略を組み立てられるため、長期的に「選ばれる企業」を目指す成長企業に最適。
リクルートダイレクトスカウトは「ツール的支援」、hypexは「戦略的パートナー」として機能します。
リクルートダイレクト採用代行でよくある質問(Q&A)
サービス導入を検討する企業から多く寄せられる疑問を、特に重要度の高い5つに絞ってご紹介します。
Q1. 導入費用はどのくらいかかりますか?
A. 初期費用はかかりません。採用が成立した場合のみ、成果報酬として年収の一定割合が発生する仕組みです。そのため、費用面でのリスクを抑えてスタートできます。
Q2. スカウトメールの送信数に制限はありますか?
A. 送信数や求人掲載数に制限はありません。必要に応じてターゲットに継続的にアプローチできるため、母集団形成を強化したい企業に向いています。
Q3. どのような人材データベースを利用できますか?
A. 毎月2万人以上が新規登録する大規模データベースを活用できます。年齢層・業種・職種の幅が広く、即戦力となるハイクラス人材から若手層までカバーしています。
Q4. 人材紹介サービスや求人広告との違いは何ですか?
A. 人材紹介はエージェントを通す仕組み、求人広告は「応募を待つ」仕組みです。一方、リクルートダイレクト採用代行は、企業が候補者に直接スカウトできる点が大きな特徴です。スピード感をもって採用活動を進めたい企業に適しています。
Q5. 導入からスカウト開始までの流れを教えてください。
A. 「申し込み → キックオフミーティング → 求人情報の共有 → スカウト配信 → 応募者対応」という流れです。専任担当者が伴走するため、初めての利用でも安心して導入できます。

成長企業における採用ブランディング・採用マーケティングを専門とし過去2年で50社以上を直接支援。前職では、月間150万利用者数を超える医療・美容のWebサービスの事業責任者、兼経営陣として組織の成長を牽引。成長組織におけるOKRを利用した評価制度の構築や外国人、ジェネレーション、女性、LGBTQ+などのダイバーシティ・マネジメントに尽力。