【事例つき】SEO対策の月額費用・相場を解説
2024.09.12
SEO対策をSEO会社に依頼した場合の費用は月40万円〜50万円が相場です。この記事では、SEO対策を依頼するための費用、内訳、事例などを紹介します。
SEO対策の費用とは?
SEO対策の費用が変わる要因
SEO対策の費用とは、基本的にはSEOコンサルティングのみを指すことが多いです。コンサルのみを実施しているSEO対策会社も少なくありません。コンサル以外にもコンテンツ作成などトータルでのSEO対策を業者(SEO会社)に依頼する場合は月額40万円〜50万円が相場です。
月額40万円〜50万円は30ページ前後の企業サイト、サービスサイト、一般的な中規模サイトの場合です。ECサイト(ネットショップ)やポータルサイト(検索エンジンやニュースなどの情報やサービスを集約したサイト)はページ数や対応する作業量が増えるため、料金が上がります。
サイトのページ数や規模が大きくなるほどSEO会社の作業量や人件費が増えるため、SEO対策の料金は上がると考えてください。
SEO対策の内訳
SEOの施策 | 費用・相場 |
SEOコンサルティング | 月額15万円から |
内部SEO | 月額10万円から |
外部SEO | 月額5万円から |
コンテンツSEO | 月額12万円から |
※内製化支援 | 月額50万円から |
月額40万円〜50万円のSEO対策とは主に4つの施策の合計金額です。記事コンテンツの作成にあたる「コンテンツSEO」は月4本(週1本)の記事コンテンツを作成した場合の費用で計算しています。後ほど詳しく解説しますが、1記事3〜5万円ほどが費用の相場です。月に何コンテンツ作るかによって費用は変動します。
月額型と成果報酬型のSEO対策の違い
月額型のSEO対策 | 成果報酬型 | |
メリット | ・予算が計算しやすい ・成果が大きいほど費用対効果が良い | 成果が出なければ 余計な費用が発生しない |
デメリット | 成果が出ないと無駄な費用が発生 | 費用対効果が悪い場合がある |
SEO対策会社に支払う報酬は主に月額型と成果報酬型の2つに分かれます。
- 月額型:成果に関わらず毎月の報酬を支払う
- 成果報酬型:事前に決めた目標が達成されたときに報酬を支払う
多いのは月額型です。SEO対策は成果が出るのに半年前後の期間を要し、やればやるほど成果が出る保証もないため、SEO会社には成果に関わらず作業に対する報酬を支払います。特にディレクションの場合は正しいアドバイスをしても実行するのはクライアントなので成果まで保証できません。そのため毎月、決まった金額を支払います。
成果報酬型のSEO対策
成果報酬型のSEO対策とは、事前に相談して決めた目標が達成されて初めて報酬を支払う料金形態です。例として下記の目標があります。
- 1ページ目(1位~10位)に表示されたときに費用が発生
- 1ページ目に表示された場合、1日あたりの費用を支払う
- 対策キーワードの難易度や表示順位で単価は異なる
一見、成果報酬型のほうが費用対効果がよく思えますが、以下の点には注意してください。
・初期費用が高額の場合がある
・上位表示された場合が高額で、月額型のほうが費用対効果がいい
蓋を開けてみると月額費用を支払ったほうが費用対効果が良かったというケースも多いです。成果報酬型のSEO対策を依頼する際は、目標が達成されたときの報酬額を算出し、どちらが費用対効果が良さそうかシミュレーションするようにしましょう。
【詳細】SEO対策の費用・相場
SEOの施策 | 費用・相場 |
SEOコンサルティング | 月額15万円から |
内部SEO | 月額10万円から |
外部SEO | 月額5万円から |
コンテンツSEO | 月額12万円から |
※内製化支援 | 月額50万円から |
ここからSEOの施策ごとの作業内容や費用・相場を見ていきます。先述のとおり30ページ前後の一般的な中規模サイトがSEO対策を丸ごと依頼した場合の費用総額は月額40万円〜50万円が相場です。内製化支援は依頼した場合の費用です。
SEOコンサルティングの費用・相場
◎主な作業内容
- キーワード調査
- 競合調査
- 成果分析(振り返り)
- 改善案のアドバイス
費用の目安は月額15万円から
SEOコンサルティングとは一言でいえば戦略のアドバイスをもらうことです。Webサイトの更新や改善はクライアント側でやります。費用の目安は月額15万円からで、有名なナイル株式会社は月額40万円からに設定しています。
コンサルティングの作業内容としては下記のようなもの。
- キーワード調査(どんなキーワードで狙うべきかのアドバイス)
- 競合調査(競合サイトが狙っているキーワードや現在の順位など)
- 自社サイト分析(成果の振り返りや改善案のアドバイス)
※サーチコンソールなどの分析ツールを使って順位計測やキーワード戦略などを行う
どこまでやってくれるかは依頼するSEO対策会社によって異なります。内訳としては月に一度1時間ほどの定例MTG、チャットツールなどを使っての別途相談(月1、2回が上限の場合が多い)までのアドバイス。サイトのページが多いと分析する量も多くなるため料金は高くなります。
内部SEOの費用・相場
◎主な作業内容
- サイト構造の整理
- バグの修正
- 新しいデザインや機能の実装
費用の目安は月額10万円から
内部SEOとはWebサイトの内部をエンジニアやプログラマーに改善してもらう施策です。ユーザーが使いやすくボタンを変える、文字のサイズを変える、画像の表示スピードを良くするなどの改善や、今までなかった新しい機能を実装したり、デザインを変更したりなど、主にプログラミングの知識が必要な作業です。
※Webサイトのメニューを増やすなどが内部SEO対策の一例
また、Webサイトに不慮のバグが発生した場合に、元に戻すよう対処する作業なども内部SEOになります。どれほどの量の作業を依頼するのか、毎日作業するのか週に1回だけなのか、依頼する頻度や作業量によって料金は変動します。目安としては月10万円からが相場。月に数回、部分的な作業を依頼した場合で、毎日のように常駐で内部SEOをやってもらう場合は月30万円を超えてきます。
外部SEOの費用・相場
◎主な作業内容
- 被リンク営業・獲得
- SNSなどのサイテーション
費用の目安は月額5万円から
外部SEOとは、自社サイト以外の外部サイトやSNSを通してSEO評価を高める施策です。例えば自社で作った記事をホームページで紹介してもらえないか電話やメールなどで営業する、もしくは被リンク効果があるサイトに自社のサイトを登録・掲載するなどです。
※WebサイトのURLを貼ってXに投稿することも外部SEOの一例
GoogleはX(旧Twitter)の投稿をチェックしているため、SNS上で記事やサイトが紹介・言及されるとSEOにプラスになります。そのため、自社のXアカウントを作って発信したり、他者に紹介してもらえないか営業するのも外部SEOです。
広報がやるような仕事ですが、単純作業も多いため、アルバイトやインターン生などを雇って行うことも多く、SEOコンサルティングや内部SEOに比べると費用は安くなります。もちろんサイトの規模が大きく、広報活動に力を入れる場合は高くなります。
コンテンツSEOの費用・相場
◎主な作業内容
- 記事や動画コンテンツの作成
記事コンテンツは5万円/記事が相場
コンテンツSEOとは検索ユーザーに有益な情報を提供することでSEOの評価を高めることです。コンテンツ量と有益性(内容・質)の両方が必要になり、どんなWebサイトであっても週1コンテンツは投稿したいところです。費用の目安としては1記事3〜5万円が相場です。
内容 | 費用 | |
構成 | 記事の構成作成 | 4,000円〜12,000円 |
ライティング(執筆) | 記事の原稿を執筆する | 3,000円〜50,000円 |
編集 | ライターの原稿を修正する | 4,000円〜10,000円 |
イラスト・図解作成 | オリジナルで画像を作成 | 500円〜3,000円/枚 |
記事入稿 | 記事を公開する | 1,500円〜3,000円 |
監修・ファクトチェック | プロや専門家が原稿をチェック | 10,000円〜 |
写真撮影 | カメラマンが写真を撮影 | 30,000円〜50,000円 |
記事を専門家に監修してもらう場合はプラスで10,000円、写真撮影をプロカメラマンに依頼する場合はプラス50,000円前後かかります。取材が発生する場合は、ライターの交通費などもプラスされます。取材が発生する場合などは余計に費用がかかります。
【参考】SEO対策の内製化支援
SEO会社に依頼し続けるとランニングコストが永久にかかり続けるため、SEOはできる部分は自社でやる内製化を行い、足りない部分だけを外注するのが理想です。
SEO会社では内製化支援を行っている場合もあり、最低1年間の契約で月額50万円ほどが相場になります。SEOコンサルティングにあたる戦略設計、成果分析などのコンサルティング業務、エンジニアの作業にあたる内部SEO、広報にあたる外部SEO、記事作成のコンテンツSEOすべてに関するアドバイスがもらえます。
SEO対策の費用を安く抑える方法
- 記事コンテンツの作成を自社でやる
- 分析の材料を自社で揃える
- 内製化も同時に進める
SEO対策にかかる費用を安く抑える方法を3つ紹介します。
記事コンテンツの作成を自社でやる
SEO対策で最も費用がかかるのが、コンテンツSEOです。記事制作を外注すると1記事3〜5万円が相場になり、毎日コンテンツを更新するようなWebサイトであれば月30本、つまり120万円〜150万円かかることになります。その場合、社内でライターや編集者、ディレクターを正社員で雇い、仮に1人30万円の給料が発生しても月90万円。外注するより30万円も安くなります。
分析の材料を自社で揃える
※サーチコンソールのデータを自社で用意してSEOコンサルタントに提出する
SEOコンサルティングに調査や資料作成を依頼すると、その分、SEO対策の費用が発生します。データ解析や戦略の立案はプロの知見を聞く場合でも、分析のための資料を自社で用意して、SEOコンサルタントが質問に答えるだけでいいようにすると費用を抑えられます。丸投げすると月額15万円のところでも、月に1回のMTGやチャットツールで質問に答えるだけにして、資料などは自社で用意すると月額5万円などに抑えられることもあります。
内製化も同時に進める
SEOの施策 | 費用・相場 |
SEOコンサルティング | 月額15万円から |
内部SEO | 月額10万円から |
外部SEO | 月額5万円から |
コンテンツSEO | 月額12万円から |
すべての作業でなくて良いので、SEO対策の一部だけでも内製化していきましょう。外注に頼ってばかりだと高額なランニングコストが発生し続けてしまいます。
内部SEOのためのエンジニアを正社員で雇用する、外部SEOはアルバイトやインターンで仕組みを作る、コンテンツSEOは社内に編集部を作るなどしましょう。今はリモートワークで作業ができるので、正社員を雇用しなくても業務委託やインターン生だけで編集部を形成する企業もあります。
コンサルティングや内部SEOは内製化が理想ですが、Googleのアルゴリズム(評価基準)の変化やAIの活用などの知見を要するなど、専門家に依頼したほうがいい部分もあります。
SEO対策会社の費用事例
最後に、SEO対策の費用・相場のイメージの参考に2社のSEO会社のサービスと費用を紹介します。
株式会社バリューエージェント
画像引用:株式会社バリューエージェント
株式会社バリューエージェントの費用は一般的な中規模サイトのSEO対策を依頼するときの相場の参考になります。
SEOコンサルティング:月額費用15万円~
スタンダードプランは月に1~2回の相談(電話orチャット)、月に1回の定期ミーティング(訪問orスカイプ)
コンテンツSEO:月額費用5万円~/1記事
キーワード調査・SEO設計を行ったコンテンツを作成
ナイル株式会社
画像引用:ナイルのSEO相談室
ナイル株式会社の費用は1,000ページを超えるような大規模サイトのSEO対策を依頼するときの相場の参考になります。
SEOコンサルティング:40万円/月~
サイト調査、提案、実装支援、効果測定、定期レポート作成、定期レポートは契約終了後も使用可能。最低期間6ヵ月~
SEOコンテンツ制作:10万円/1記事~
ヒアリング、企画、執筆、校正、編集、記事公開。業界や文字数により、金額が変動。期間2ヵ月~
SEO内製化(インハウスSEO):60万円/月~
新体制の構築、専任コンサルタントによるSEOノウハウの提供、社内SEO担当者へのフィードバックなど。期間14ヵ月~
SEO対策の費用・相場まとめ
SEOの施策 | 費用・相場 |
SEOコンサルティング | 月額15万円から |
内部SEO | 月額10万円から |
外部SEO | 月額5万円から |
コンテンツSEO | 月額12万円から |
※内製化支援 | 月額50万円から |
最後までご覧いただき、ありがとうございます。SEO対策の費用・相場を解説しました。SEO対策に費用は40万円以上で高額となり、できる部分は内製化していくのがおすすめです。SEO対策の知識については下記の記事を参考にしてください。採用サイトに特化していますが、コーポレートサイトやサービスサイトも同じです。
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成長企業における採用ブランディング・採用マーケティングを専門とし過去2年で50社以上を直接支援。前職では、月間150万利用者数を超える医療・美容のWebサービスの事業責任者、兼経営陣として組織の成長を牽引。成長組織におけるOKRを利用した評価制度の構築や外国人、ジェネレーション、女性、LGBTQ+などのダイバーシティ・マネジメントに尽力。