AIO・LLMO時代の採用SEO戦略!AIに選ばれる求人コンテンツの作り方
2026.02.11
AIの急激な進化にともない、検索やコンテンツ制作など日常でもAIが広く活用され始めました。企業の採用活動においても、AIの利用は採用効率のアップに繋がります。
採用をはじめ、マーケティングや広報などの現場において求められるAI対策が、「AIO」と「LLOMO」の2つです。
本記事では、企業の採用における「AIO・LLMO対策」の具体的な方法を紹介します。事例も紹介するので、AI対策を検討している採用担当者の方はぜひ参考にしてください。
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そもそもAIO・LLMOとは?注目されている理由
AIOとLLMOはいずれもAIの進化とともに近年誕生した用語ですが、以下の通り全く異なるものです。
- AIO(AI Overviews):Google検索結果のトップに表示される、AI生成の要約された回答のこと
- LLMO(Large Language Model Optimization):自社のことをAIが引用するように最適化すること
AIOは、各サイトや広告よりもGoogle検索結果の最上位で表示され、サイトをクリックしなくても必要な情報が得られます。

そのため、48.8%の半数近くの人が、サイトをクリックせずにAIOの回答を見て済ませているケースがあることがわかりました。

一方で、ChatGPTやGeminiなどの生成AIの誕生により、38.2%の人がGoogleなどの検索エンジンを使う回数が減ったと回答しています。

出典:【AI検索動向調査】生成AIで「ぐぐる」頻度は減った?4割が回答した変化と、次世代SEO「AIO・GEO」の重要性_デジマ部
このような現状を踏まえると、「AIO対策」で企業や求人が認知される状況をつくり、「LLMO対策」で生成AIにおすすめの企業・求人として自社が選ばれる状況をつくることが、採用効率のアップに繋がる可能性が高いと言えるでしょう。
SEOとの違い
これまでは、採用におけるマーケティング方法の一つとして、SEO(Search Engine Optimization/検索エンジン最適化)対策が求められていました。
SEOは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンの検索結果の上位に自社の採用サイトや求人を表示させ、希望する求職者の獲得を狙う手法です。
AIOやLLMOはSEOと比較すると、以下のような違いがあります。
| SEO | AIO・LLMO | |
|---|---|---|
| 目的 | 検索エンジンの検索上位に表示させる | 正確な情報をAIに認知させる |
| 主なゴール・指標 | CV・PV・順位 | AIによる引用数・AIからの流入数 |
| 重要要素 | ・検索ニーズのマッチ度 ・発信元の信頼性 ・被リンク獲得状況 など | ・構造化 ・AIが誤解や混乱を招かない表現 ・一次情報 など |
SEOは引き続き根本的なマーケティング施策として必要不可欠であるため、SEO対策をしながら、AIO・LLMO対策を取り入れていく必要があります。
採用でAIO・LLMO対策が求められる理由
AIの進化にともないユーザー行動も変化していることから、採用場面でも以下の理由でAIO・LLMO対策は必須の状況です。
- 求職者がAIで疑問や課題を解決することが可能になった
- AIが採用サイト等の情報を要約して表示している
- AIに選ばれることで潜在層にもアプローチできる
求職者がAIで疑問や課題を解決することが可能になった
AIで気軽に疑問や課題を解決できるようになったことで、求人サイトや採用サイトを閲覧せずともAIの回答だけで企業の判断が可能になりました。
それにより検索流入は減少傾向にあり、いくらSEO対策をしてサイトを上位に表示させても、思ったほど流入がない(応募が少ない)といった現象が発生しています。検索流入は今後も減少していく可能性が高いです。
SEOとしてのキーワード対策(「エンジニア 求人 東京」「IT業界 採用 400万円」など)だけでなく、「働きやすさと技術力が両立している企業」といった、より検索意図を深掘りした文脈の対策が必要になります。
AIが採用サイト等の情報を要約して表示している
AIはユーザーの質問に対して、以下のような場所に掲載されている複数の情報を瞬時に比較・要約して、客観的に回答を表示します。
- 採用サイト
- コーポレートサイト
- 求人サイトに掲載している求人票 など
そのため採用サイトや求人票は、統一された情報、箇条書き、FAQを設けるなど、AIが認識しやすい構成であるほど紹介されやすくなるということです。
AIに「この業界なら〇〇会社が信頼できる」と認識されるように対策しておけば、今後の採用活動において有利になるでしょう。
AIに選ばれることで潜在層にもアプローチできる
従来のSEOでは、「〇〇職 転職」「〇〇業界 求人」と具体的な検索ワードを打ち込まない限り、求職者と接点を持つことは困難でした。
しかし、AIOやLLMを中心とした検索環境では、「転職を考えていないが、課題を感じている潜在層」に対して、AIが自社を「解決策」として提示してくれるようになります。
| 検索例 | 「モダンな開発環境でスキルアップできる職場の特徴は?」 |
| AIの回答例 | 「一般的に、〇〇や△△を採用している職場が挙げられます。例えば、株式会社□□では現在、最新の技術スタックを用いたプロジェクトが進行しており、エンジニアの学習支援も活発です。」 |
AIが文脈に沿って自社を「実例」として紹介するため、自然な形で認知を獲得できます。
また、実例として客観的な視点で紹介されることで企業・サービスの認知拡大にも繋がるため、AI対策は広告・PR面でも良い影響が受けられる副次的な効果も期待できるでしょう。
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採用場面でやるべきAIO・LLMO対策・やり方
採用場面でやるべきAIO・LLMO対策を紹介します。具体的な手順やポイントなども紹介しているため、すぐにできるものから始めましょう。
- 情報は常に最新のものにする
- どの媒体でも統一した情報を掲載する
- UGCを取り入れる
- FAQを設ける
- AIフレンドリーな文章構造にする
情報は常に最新のものにする
情報の更新が止まっているサイトは「信頼性が低い」とみなされ、AIの回答候補から外されてしまうリスクがあります。
特に採用情報は時間とともに変化しやすいデータであるため、情報の最新化はAIに推薦されるための重要な対策です。
また、求職者が求める要件や関心のある情報は、「リモートワークの導入の有無」「AI導入による業務効率化の実態」など社会情勢によって常に変化しています。
時代にあわせたコンテンツを盛り込むことで、AIは「今の時代のニーズに応える企業」として優先的に紹介してくれる可能性が高まるでしょう。
<情報の最新化チェックリスト>
- 掲載されている求人の更新日が古くないか
- 募集が継続中であることが明白にわかるか
- 掲載している社員のプロフィールは最新か(勤務年数・所属部署など)
- 勤務データの数値は最新か(平均残業時間・有給消化率・男女比など)
どの媒体でも統一した情報を掲載する
先述の通り、AIは複数の情報を瞬時に比較し、「複数の場所で同じことが言われている=この情報は正しい」と判断します。
求人情報が複数媒体に掲載されている場合は、それぞれで「残業時間」「自社の強み」「求める人材」などの内容が一貫していれば、AIが「確定した事実」として認識してユーザーに提示してくれます。
特に自社の強みや待遇など重要な箇所は、コピペレベルで統一するのがおすすめです。
<情報の統一化の手順>
- 自社情報が掲載されている媒体をリストアップする
- 公式回答を用意する
- すべての媒体に公式回答を反映する
UGCを取り入れる
UGC(User Generated Content/ユーザー生成コンテンツ)とは、第三者が文字や写真・動画で、商品やサービスなどを紹介することや、感想・評価のことを言います。
採用場面でのUGCとは採用サイトなどで、社員のインタビュー、社員の1日の仕事内容などを掲載することを指し、応募者の増加やマッチ度の高い採用に繋げるための有効な施策の一つです。
AIは、企業自らが発信しているものよりも、社員や元社員、顧客などの「働きやすい」「対応が丁寧」といった客観的な意見を「世の中で認められた事実」として評価する傾向にあります。
UGCが多いほどAIは精度の高い情報とみなし、回答に盛り込むようになるため、採用サイトや求人サイトのほか企業のSNSなども活用すると良いでしょう。
<UGCの作成手順>
- 社員にUGCを作成してもらう(インタビューコンテンツなど)
- UGCを採用サイトやSNSに掲載する
- どのUGCがAIに評価されているか確認し、振り返りをする
関連記事:UGCを活用した採用術は求職者の信頼UPに繋がる!メリット・事例・始め方を解説
FAQを設ける
FAQ(よくある質問)の設置は簡単に取り入れられるうえ、AI対策として強力な武器になります。
なぜならAIが膨大なコンテンツの中から的確な回答を抜粋するにあたり、FAQはそのまま抜き出しやすい構造になっているからです。
「3年後にどのような役職に就く人が多い?」「急な予定が入っても中抜けや早退は可能?」など、採用場面で応募者からよく受ける質問をFAQとして用意しょう。
<FAQの作り方のポイント>
- 応募者が実際に思うような不安や疑問に寄り添ったFAQを用意する
- HTML内に「FAQである」という構造化データのコードを記述する
- 回答は結論ファーストで記載する
AIフレンドリーな文章構造にする
AIが認識・引用しやすくするための文章構造の対策として、以下が挙げられます。
- 結論ファーストで記載する:最初の一文で内容を確定でき、AIOにも採用されやすい
- 箇条書きや表を活用する:だらだらした長文よりも、構造化されたコンテンツが引用されやすい
- 専門用語を避ける:幅広い人に適した文章が引用されやすい
つまりAIフレンドリーな文章構造とは、どの業界・職種の人でも「誰でもわかる親切な文章構造である」ということです。
上記の対策は高度なものではなくすぐに取り入れられるため、改めて求人サイトや採用サイトに掲載しているコンテンツを見直してみましょう。
事例
弊社hypexがサポートした企業(株式会社メドコム)の事例を紹介します。
株式会社メドコムは直接AIO・LLMO対策を行ったわけではありませんが、AI対策の一つであるUGCを取り入れることで、エンジニア採用の成功に繋がりました。

採用課題
- 採用媒体や人材紹介サービスを利用していたが、エンジニアの採用人数はゼロ
- オウンドメディア(note)、YouTubeチャンネルも始めて採用方法を広げるものの、ノウハウやリソースがないため更新が滞る
対策
- 代表・社員へのインタビューコンテンツの追加(インタビュー記事の例)
- 自社サービスの導入事例コンテンツの追加
結果
- 3ヶ月〜半年間で数名のエンジニア採用に成功
AIによる具体的な評価を図ることはできませんが、導入事例が構造化されていることで「現場から高く支持されている」という、AIにポジティブな認識を与えることに繋がります。
また、ただIT企業としてではなく「病院DXを促進する企業」として媒体問わず一貫したメッセージを発信しているため、採用においてもAIマッチングさせやすくする構造になっていることも特徴です。
まとめ
採用におけるAIO・LLMO対策の必要性・やり方を紹介しましたが、企業の認知拡大や集客においてもこれらの施策は効果的です。
ただし、AIO・LLMO対策だけを重点的に行えば良いだけではありません。引き続きSEOも「AIに正しく情報を渡すための手段」として必要な対策です。
テクニックに走るのではなく、「候補者にとって本当に価値のある独自の事実をわかりやすく伝えること」が、結果的にAIO・LLMO対策に繋がります。

成長企業における採用ブランディング・採用マーケティングを専門とし過去2年で50社以上を直接支援。前職では、月間150万利用者数を超える医療・美容のWebサービスの事業責任者、兼経営陣として組織の成長を牽引。成長組織におけるOKRを利用した評価制度の構築や外国人、ジェネレーション、女性、LGBTQ+などのダイバーシティ・マネジメントに尽力。