オンライン採用とは?メリットや成功ポイントを解説
2024.02.28
日本の7割以上の企業が実施しているオンライン採用。この記事では、これからオンライン採用を始めようとする企業、オンライン採用を実施しているけど成果に繋がっていないと悩む企業に向けて下記の項目を解説します。
- オンライン採用の種類
- オンライン採用のメリット
- オンライン採用の注意点
- オンライン採用を成功させるポイント
※オンライン採用について相談したい、一緒にオンライン採用を支援してほしい企業は株式会社hypexにお問い合わせください。貴社の目標や課題をオンラインでヒアリングし、最適なアドバイスをさせていただきます。相談料は一切かかりませんので、お気軽にお問い合わせください。
オンライン採用とは?
企業説明会と採用面接の2種類
オンライン採用とは、これまで対面で行っていた企業説明会や採用面接をオンラインで行うことです。採用サイトや採用広告、SNS採用、YouTube採用など元からWebで行うものは含まれません。これらは「Web採用」と呼ばれるもので、オンライン採用は基本的には対面で行っていた企業説明会や採用面接の2つをWebツールを使って行う採用活動を指します。
マーケティング会社の調査では、オンライン面接の実施経験がある企業の71%が「今後も積極的に実施する」と回答。非常にメリットが大きいことがわかります。
オンライン採用が増えた背景
オンライン採用はスマートフォンやSNSなどWebの発展とともに増えていましたが、一気に広がるトリガーになったのは新型コロナウイルスの影響です。対面での企業説明会や採用面接が難しくなったことで、ZoomやGoogle meetなどのオンラインツールを活用した採用が活発になりました。
2021年に日本経済団体連合会が実施したアンケートでは、92.9%の企業がオンライン面接を実施し、全体の63.8%の企業が面接すべてをオンラインにしたと回答しました。その後、コロナ明けになってもオンライン採用はメリットが多く、継続する企業がほとんどです。
オンライン採用のメリット
- 採用活動の範囲が広がる
- 採用活動のスピードが上がる
- 採用コストを減らせる
- 応募のハードルを下げられる
次にオンライン採用のメリットを4つ説明します。なぜ取り入れる企業が増えているのかよくわかります。導入の判断にしてください。
採用活動の範囲が広がる
画像引用:日本経済団体連合会 新卒採用活動に関するアンケート結果
オンライン採用を導入することで、遠方に住む採用広報者を採用できるメリットがあります。地方や海外にいる採用候補者であっても企業説明会や採用面接に参加できます。企業と採用候補者の双方にメリットが大きいです。日本経済団体連合会のアンケートではオンライン採用のメリットとして96.4%が「遠方でハンディのある学生に対して有効である」と回答しました。
採用活動のスピードが上がる
オンライン採用を実施することで採用活動のスピードが上がるメリットもあります。来社による日程調整の手間が省けWebで予約を入れるだけで済むことで大きな時間の短縮につながります。企業説明会においても会場の準備や片付けもなくなり、下のようなスライド資料を作って画面共有するだけで良いので、その分を選考の時間に費やすことができ、採用決定までの時間短縮につなげられます。
採用コストを減らせる
オンライン採用によって会場まで来る必要がないので、面接のドタキャンも減り、会場を借りる費用や、採用面接に来てもらう交通費の支払いがないため、採用コストを大幅に減らすことができます。先ほどの日本経済団体連合会のアンケートでも、オンライン採用のメリットとして81.4%が「交通費の支給などコストが減少する」と回答しています。
関連記事:採用コスト(採用単価)とは?削減する方法や成功事例を解説
応募のハードルを下げられる
オンライン採用を実施することで移動時間がない分、採用候補者も応募しやすくなるメリットがあります。自宅や慣れた場所で採用面接に臨めるので、対面よりも緊張感が和らぎます。
中途採用について調査したマーケティング会社のデータでは、転職希望者の43%が、オンライン面接の実施有無が「応募の意向に影響する」と回答しています。
理由としては「新しい時代の変化にスピーディーに順応できる企業かどうかが分かるから」と回答。採用候補者も柔軟性のある企業かどうかを見ているため、オンライン採用を導入することで採用候補者からの印象度もアップします。
※ここまで読んでオンライン採用について相談したい、一緒にオンライン採用を支援してほしい企業は株式会社hypexにお問い合わせください。貴社の目標や課題をオンラインでヒアリングし、最適なアドバイスをさせていただきます。相談料は一切かかりませんので、お気軽にお問い合わせください。
オンライン採用のデメリット
- 社内の雰囲気がわからない
- 内定辞退に繋がりやすい
- 採用合否の判断がしにくい
- グループディスカッションがしにくい
- 通信環境に左右される場合がある
メリットが多いオンライン採用ですが、採用活動においてはデメリットも存在します。注意点を押さえた上で実施しましょう。
社内の雰囲気がわからない
画像引用:LINEヤフー株式会社
オンライン採用のデメリットの一つが対面での会社見学では可能だった「社内の雰囲気が伝わらないこと」。リモートワーク中心の企業であれば問題ありませんが、出社の比率が多く、特に建設現場など職場の雰囲気が重要になる場合はオンライン採用は不利です。
デメリットの解消策としては社内の雰囲気が伝わる採用動画や社員に密着した動画を作ることが挙げられます。採用動画を作るメリットは下記の記事をご覧ください。」
関連記事:採用動画の効果とは?注目される理由、メリット、トレンドを紹介
内定辞退に繋がりやすい
オンライン採用のデメリットの一つが「内定辞退に繋がりやすい」こと。応募のハードルが下げられるメリットはありますが、オンラインでは社員の熱意や現場の雰囲気が伝わりにくい分、入社の動機も弱まります。また、対面で採用面接を行った場合は、多少の関係値が築けますがオンラインは直接会っていない分、内定をもらっても断りやすくなります。EASY COME、EASY GOです。採用面接は企業が候補者を選ぶように、同時に採用候補者も企業を選んでいます。採用面接については下記の記事もご覧ください。
関連記事:採用面接の質問事例やNG行動、成功チェックリストを紹介
採用合否の判断がしにくい
画像引用:日本経済団体連合会 新卒採用活動に関するアンケート結果
オンライン面接においては、採用合否の判断がしにくいのもオンライン採用のデメリットです。日本経済団体連合会の調査では62.7%と過半数の企業が「対面より学生の評価が難しい」と回答。オンラインは細かな表情や雰囲気がわかりにくいツール。対面での採用面接なら、部屋に入ってくるときの雰囲気、相手の目を見て話すかなど、所作や人柄が判断しやすいです。また、実際に会ったときの印象と全然違うケースも多々あります。
ちなみに、オンライン面接の「あるある」が業務と関係ない部分で合否を判断してしまうこと。オンラインでの面接に慣れていない採用候補者がPCの使い方や面接の途中で話を遮ってしまったり、慣れないがゆえに粗相をしてしまうことはあります。それらは業務に必要ない資質であるケースがほとんど。入社後に教えれば済むことも多いです。ちょっとしたミスで悪い印象を持ってしまい、せっかく有能な人材を不採用にしてしまうケースがあります。
これらの点からも、AIが面接官や合否判定をするAI採用を導入する企業が増えています。
関連記事:AI採用を企業が導入するメリット・デメリットとは?導入事例も紹介
グループディスカッションがしにくい
オンライン採用はグループディスカッションにも不向きです。オンラインでは複数人が同時にしゃべると音声が聞き取りづらくなるため、対面であれば活発にキャッチボールできるグループディスカッションがスムーズにいかなくなります。議題について話し合うのに対面に比べて倍以上の時間がかかってしまうこともあります。そのため、協調性などが見抜きにくくなります。
通信環境に左右される場合がある
画像引用:日本経済団体連合会 新卒採用活動に関するアンケート結果
オンライン採用は通信環境に依存するところがデメリットです。突然、ネット回線が繋がらなくなったり映像や音声の乱れが起きたりします。企業側だけでなく採用候補者のほうも同様。場合によっては企業の印象が悪くなり内定辞退につながるケースもあります。
※ここまで読んでオンライン採用について相談したい、一緒にオンライン採用を支援してほしい企業は株式会社hypexにお問い合わせください。貴社の目標や課題をオンラインでヒアリングし、最適なアドバイスをさせていただきます。相談料は一切かかりませんので、お気軽にお問い合わせください。
オンライン採用を成功させるポイント
- 目的を明確にする
- 最終面接だけ対面にする
- 適切な機材を用意する
- 必ずリハーサルを行う
- トラブルに備えておく
紹介した注意点を踏まえてオンライン採用で成功するポイントを5つ紹介します。
目的を明確にする
オンライン採用にはメリットもデメリットもあります。本当に導入すべきか適切な判断をするために、オンライン採用を取り入れる目的を明確にしましょう。採用課題に対して本当にオンライン採用が有効なのか、デメリットを踏まえても導入したほうが良いのかを天秤にかけます。「採用コストを今より〇〇%少なくする」「採用の決定まで〇〇短縮する」など、最優先の目的を明確にした上で決めてください。
関連記事:採用課題とは?一覧や解決方法を紹介
最終面接だけ対面にする
オンライン採用には熱意が伝わりにくい、内定辞退が増える、社内の雰囲気が伝わらないなどのデメリットがありました。そのため、最終面接だけは対面にし、1次面接や2次面接はオンラインでやるなど分けることでデメリットの解消に向かえます。
企業側のメリットだけでなく、採用候補者も社内の雰囲気を見たいと思っており、最終面接は対面を望む声が多いです。完全なリモートワークの会社であればオンライン採用だけで十分かもしれませんが、週に1回など出社義務がある会社であれば、必ず1回は対面での採用面接を入れましょう。
適切な機材を用意する
オンライン面接をするとき、Zoomなどのオンラインツールは画質が落ち、PCの内蔵カメラは下から見上げるようなアングルになるため相手を見下ろしがちな映像になります。そのため、面接官に対する印象が悪くなり、内定辞退にもつながります。小型のウェブカメラをつけるなど工夫することで採用面接で良い印象を与えましょう。
また、企業の説明会では音声が聞き取りづらいことがあり、マイクを買うことで解消できます。適切な機材を揃えるようにしましょう。
必ずリハーサルを行う
オンライン採用を実施する際は必ず事前にリハーサルを行なってください。社員か知人、友人、家族などにお願いしましょう。オンライン採用は想像以上に緊張し、対面に比べて相手とのキャッチボールもしにくいです。そのため、時間が足りなくなることや、伝えなければいけないことを忘れてしまうなどが起きます。一度、リハーサルをして改善点をフィードバックしてもらいましょう。
トラブルに備えておく
- タイムラグや映像の乱れ
- 映像切れ、音声切れ
- ネット回線のトラブル
オンライン面接では、映像や音声の乱れ、ネット回線の不具合など様々なトラブルが起きます。用意周到で臨んでもトラブルが起きてしまうのがオンライン採用です。
できれば下記を用意しておくと良いです。
- PCを2台用意(機械や回線のトラブル時)
- ポケットWi-Fi、テザリング(ネット回線のトラブル時)
- 「映像が乱れました」「少々お待ちください」などのテロップ
企業説明会のときはマイクオフのまま喋ってしまうこともあります。音声が乱れていることも気づきにくいもの。誰か助言できるよう1人で配信を行わず、別の人が伝達できるようにすると良いです。
【参考】オンライン会社説明会でのワンポイントアドバイス
オンラインで企業説明会を行う際は、最初に「画面はオフにしないでください」と喚起をおすすめします。採用候補者の中には画面をオフにしながら他の作業をしながら聴く人もirます。最後の質問コーナーが盛り上がらなくなり、応募率の低下や、なんとなく応募する人が増え、採用活動の弊害となります。こちらの想いや伝えたい情報をしっかり届けるためにも最初に注意喚起しておくと良いです。
オンライン採用まとめ
最後までご覧いただき、ありがとうございます。企業で増えているオンライン採用について解説しました。採用に取り入れる際はメリットとデメリットを把握した上で導入しましょう。
◎オンライン採用のメリット
- 採用活動の範囲が広がる
- 採用活動のスピードが上がる
- 採用コストを減らせる
- 応募のハードルを下げられる
◎オンライン採用のデメリット
- 社内の雰囲気がわからない
- 内定辞退に繋がりやすい
- 採用合否の判断がしにくい
- グループディスカッションがしにくい
- 通信環境に左右される場合がある
オンライン採用について相談したい、一緒にオンライン採用を支援してほしい企業は株式会社hypexにお問い合わせください。貴社の目標や課題をオンラインでヒアリングし、最適なアドバイスをさせていただきます。相談料は一切かかりませんので、お気軽にお問い合わせください。
成長企業における採用ブランディング・採用マーケティングを専門とし過去2年で50社以上を直接支援。前職では、月間150万利用者数を超える医療・美容のWebサービスの事業責任者、兼経営陣として組織の成長を牽引。成長組織におけるOKRを利用した評価制度の構築や外国人、ジェネレーション、女性、LGBTQ+などのダイバーシティ・マネジメントに尽力。