LINEを活用した採用とは?企業が取り組むメリット、始め方を解説
2023.11.25
採用媒体やエージェントに頼った採用以外の方法を模索している企業の注目を集めているのがSNS採用です。そしてSNSの中でも圧倒的な利用者を有するのがLINE。日本人の70%以上が利用しているコンテンツであり、採用活動にも大きく役立ちます。この記事では、新たな採用手法を模索している担当者にLINEを使った採用のメリットや始め方を解説します。最後まで読めば、LINEの採用を始めるべきか判断ができます。
※LINEを活用した採用をプロに相談したい、もしくは自社ではノウハウやリソースがないからLINE採用を代行して欲しい方は採用広報支援のhypexにご相談ください。相談料は一切かかりません。
LINEを使った採用とは
公式アカウントと広告運用の2種類
LINEを活用した採用とは、企業の採用アカウントを作り求職者に情報を送ったりコミュニケーションを取ったりする方法が一つ。もう一つは、LINE NEWSやトークリスト画面などに採用コンテンツを表示し、認知や応募につなげる広告の2種類を指します。上の画像がLINEアカウント、下の画像が広告運用です。
画像引用:LINE公式
LINEを使った採用活動の事例
日本生命保険
先ほど紹介した以外に日本生命も新卒採用のLINE公式アカウントを作っています。アカウント登録数(友達登録)の数は11,930人を超えています。
横浜銀行
横浜銀行も新卒採用にLINE公式アカウントを活用しています。アカウント登録数(友達登録)の数は5,505人を超えています。
日本マクドナルド株式会社
日本マクドナルド株式会社はアルバイトの募集にLINE採用を活用しています。友だちの数は43万人以上です。LINE上で働きたい店舗に応募するとオペレーターに繋がるようになっています。LINE上で氏名や住所などの応募ができることも特徴。履歴書を書く手間を省いています。
警視庁
警視庁も採用にLINE公式アカウントを活用しています。友達の数は4,898人。漫画で業務内容をわかりやすく解説している点が特徴です。
LINEで採用活動を行うメリット
- 膨大な求職者との接点ができる
- LINEが持つデータを使う側に回れる
- 開封率が高い
- 採用のコストを減らせる
LINEを採用活用すると、主に上の4つのメリットがあります。
膨大な求職者との接点ができる
公式アカウントと広告出稿でメリットは異なりますが、共通するメリットは圧倒的なユーザー数です。LINEの国内の利用者は2023年時点で9,300万人を超えています。これは国民の70%以上が利用している計算になり、それらの中には新卒・中途など含めて膨大な求職者がいるので、採用市場としての魅力が大きいです。
LINEが持つデータを使う側に回れる
画像引用:LINE公式
LINEで採用活動を行う最大のメリットと言えるのが、LINEユーザーのデータを使える側に回れることです。年齢や性別、住んでいる地域はもちろん、ファッションやゲームなどの興味関心もわかり、自社に合うターゲットに配信できます。テレビCMや街の看板などの従来の広告と違い、ユーザーデータが細かくわかるのはSNSを活用するメリット。誤解を恐れずにいえば、膨大な個人情報を活用して採用活動を行えるのです。
開封率が高い
画像引用:LINE公式
LINEの公式アカウントに友だち登録してくれているユーザーは企業に対して一定の興味関心があるということ。そのため、約20%がLINEの通知を受け取ってすぐに開封、50%が3〜6時間以内、その日のうちに開封する率も80%と高い数値。企業の情報発信ツールとして有益です。
友だちとして登録してもらうために集客施策をする必要があり、時間は要しますが友だち登録してもらったあとは採用候補者の興味関心を育てられます。
採用のコストを減らせる
最後はLINEの採用アカウントは作業の手間が少ないため、採用コストを減らせることがメリットです。メールのように宛先や件名などを入力する必要がなく、電話のように何度も架電する必要がありません。採用情報のコンテンツを配信すれば自動的に友達登録している方に情報が送られます。採用担当者の人数が少なく、リソース不足に悩んでいる企業におすすめです。
関連記事:採用コスト(採用単価)とは?削減する方法や成功事例を解説
※ここまで読んで、LINE採用を始めるべきかプロの意見を聞きたい、もしくはリソースやノウハウがないのでLINE採用を代行してもらいたい方は採用支援のhypexにご相談ください。貴社の採用状況をオンラインでヒアリングし、最適な提案をさせていただきます。相談料などは一切かかりません。
LINE公式アカウントの採用活動とは?
ここからは、公式アカウントと広告それぞれのメリットや機能について解説します。アカウントと広告の違いを表にすると下記になります。
アカウント | 広告 | |
費用 | 無料 or 月額定額で情報を発信できる | 広告出稿のたびに費用が発生 |
効果が出るまでの期間 | 成果に時間がかかる | 即効性がある |
最初のKPI(目標指標) | フォロワー/エンゲージメント | リンク先への遷移 |
まずは公式アカウントから詳しく見ていきましょう。
LINE公式アカウントの機能
画像引用:LINE公式
LINEの公式アカウントを作った場合、できることは主に下の4つです。他にも機能はありますが採用活動で使うのはユーザーへの情報発信や、質問などに答えるチャット機能でしょう。
プロフィール | 友達追加してくれたユーザーに企業の情報 採用サイトなどへの導線を提示できる |
メッセージ配信 | テキストや画像、動画、URLなどの情報をユーザーに送ることができる |
LINEチャット | ユーザーと1対1でメッセージのやり取りができる |
タイムライン投稿 | 友だちに追加してくれたユーザーのタイムラインに ニュースやお知らせ情報を送信できる |
LINE公式アカウントの料金・費用
画像引用:LINE公式
LINE公式アカウントは無料で始められます。その場合はメッセージ送信は月1,000通までに限定されます。有料プラン2つのメッセージ配信は従量課金制になり、「ライトプラン」で5円/通、「スタンダードプラン」では送る通数によって最大3円/通です。まずは無料プランではじめ、友だちの登録が増えてきたら有料プランに変えるやり方でもいいでしょう。支払い方法はクレジットカードかLINE PAYです。
LINE公式アカウントでは、すべてのメッセージ配信が課金対象としてカウントされるわけではありません。LINEチャットの送受信や自動応答メッセージなど、一部のメッセージ配信は無料で活用できます。
【カウントされるメッセージ】
・メッセージ配信(絞り込み配信,ステップ配信含む)
・Messaging APIの「Push API」「Multicast API」「Broadcast API」「Narrowcast API」
【カウントされないメッセージ】
・LINEチャットの送受信
・応答メッセージ
・AI応答メッセージ
・あいさつメッセージ
・Messaging APIの「Reply API」
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LINE採用で配信するコンテンツ
社員、業務内容、入社するメリット
LINEで配信するコンテンツは直接応募してもらうフォーム、まずは企業のことを理解してもらう情報コンテンツを配信すると良いです。社員紹介、業務風景などの写真や動画、日本マクドナルド株式会社のように働くメリットの詳しい情報などを配信しましょう。
LINE採用のポイント
- 目的を決める
- 集客施策を行う
LINEを活用した採用を始める際に重要なことが「目的を決める」ことです。応募が増えれば理想ですが、現実はそんなに甘くありません。応募数や応募率だけにフォーカスしてしまうと結果が出ないと挫折します。企業理解を進めたい場合は最初は友だち登録が少なくても「月〇〇回の配信」、「友だち登録〇〇人以上」にするなど目標数値も設定できます。応募につながらなくても、採用に貢献しているかもしれません。しっかり目的を決めて運用しましょう。
LINEは広告配信がありますが、LINE内だけに頼っていても認知が増えません。X(Twitter)やInstagramなど、他のSNSの広告でLINE採用アカウントへ誘導するなど集客施策を行いましょう。広告でなくてもX(Twitter)やInstagram、TikTokなどの採用アカウントを作って告知する方法もおすすめです。
関連記事:SNS採用広告とは?効果や向いている企業、費用まで徹底解説!
関連記事:SNS採用とは?活用方法、メリット、成功事例、注意点を解説
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LINE公式アカウントを始める流れ4ステップ
- アカウントを作成する
- アカウントかメールアドレスを登録する
- 管理画面にログインする
- 「プロフィール」を設定する
続いてLINE公式アカウントの始め方を解説します。4ステップで簡単に始められます。
STEP①アカウントを作成する
最初に、LINE公式アカウントのアカウント作成ページに行き、上のような画面になるので「アカウントを作成」をクリックします。
STEP②アカウントかメールアドレスを登録する
続いて「メールアドレスで登録する」をクリックしてアドレスを入力すると、下のような登録用のリンクが送られてきます。
緑の枠の「登録画面に進む」を押します。
ここで名前とパスワードを入れれば登録完了です。
STEP③管理画面にログインする
画像引用:LINE公式
管理画面(LINE Official Account Manager)にログインすれば、アカウントを開設できます。上のような画面になればOKです。
STEP④「プロフィール」を設定する
画像引用:LINE公式
アカウントを開設したら企業のプロフィールを設定しましょう。プロフィールは主に4つです。
項目 | 内容 |
アカウント情報 | アカウント名、ステータスメッセージ、プロフィール画像 背景画像の設定ができます |
基本情報 | 「紹介文」「営業時間」「予算」「電話」「Webサイト」 「予約」「支払い方法」「設備」「住所」「地図」 |
ボタン | ボタンはアカウント名の下に3つまで表示できます。 「トーク」はデフォルトでの表示となり 残り2つのボタンは「投稿」「通話」「クーポン」 「ショップカード」「サービスページ」「予約」の7種類から設定できます |
パーツ | プロフィール画面に表示したい情報を足せます コンテンツ:「自由記述」「アイテムリスト」「最近の投稿」 顧客獲得ツール:「ショップカード」「クーポン」 アカウント情報:「お知らせ」「SNS」「基本情報」「よくある質問」 |
プロフィールの設定に困った場合は、LINEの公式ガイドを参照してください。
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LINE広告の採用活動とは?
画像引用:LINE広告
公式アカウントに続いてLINE広告について詳しく見ていきましょう。LINE広告は、LINE内のトークリストやLINE VOOM、LINE NEWS、LINEマンガなど主に14の項目に採用コンテンツを有料で配信する方法です。
- トークリスト
- LINE NEWS
- LINE VOOM
- ウォレット
- LINEマンガ
- LINE ポイント
- LINE Blog
- LINEチラシ
- LINEクーポン
- LINEマイカード
- LINEショッピング
- LINE広告ネットワーク
- ホーム
- LINE Monary
上記の14のいずれかにランダムで配信されます(指定できません)
LINE広告のメリット①圧倒的な認知獲得
LINE広告のメリットはなんと言っても、配信したコンテンツが多くの目に触れることです。LINEの利用者は9,300万人を超えており、Facebook、Twitterの合計より多い数字です。LINEの公式アカウントを始めても下記のような悩みを持つ方にLINE広告を使った採用はおすすめです。
- 採用候補者のアカウント登録が増えない
- ほしい候補者が登録してくれない
- 競合との差別化が難しい
ただし、母数が多くても広告のクリエイティブは複数(3〜4種類)は用意しましょう。1種類だけで配信してしまうと、そのクリエイティブが悪かった場合、失敗になってしまいます。3〜4種類を同時に配信して効果の高いものを分析しましょう。
LINE広告のメリット②細かいターゲティングが設定できる
LINE広告は地域、性別、年齢をはじめ、行動デー タなどに分けて配信ができます。
《地域》
47都道府県別に加え、市区町村
《性別》
男性・女性
《年齢》
14歳以下から50代以上まで年代ごと
《詳細》
配偶者・子どもの有無や、携帯キャリア、
テレビ視聴の頻度など
《興味・関心》
ファッション、ゲーム、コスメなど18種類のカテゴリ
自社で採用したいターゲットに向けて広告を配信することで費用対効果の良い広告が打てます。
LINE広告の費用
LINE広告は1日1,000円から始められます。他社との入札制度になり、入札額が高いほど優先して配信されます。いつでも広告を止めることができるので、大損の心配がないことが特徴です。
目安として、できるだけ月20万円以上の予算を確保してください。LINE広告では、1つの広告グループにつき40件のコンバージョンがないと、効果的な配信を行うためのAIの機械学習が安定しません。40件を確保するために必要な金額はおよそ月額20万円が目安になります。いきなり応募をコンバージョンにせず、リンクのクリックや認知獲得でOKなら月3万円ほどで済む場合が多いです。
※ここまで読んで、LINE採用を始めるべきかプロの意見を聞きたい、もしくはリソースやノウハウがないのでLINE採用を代行してもらいたい方は採用支援のhypexにご相談ください。貴社の採用状況をオンラインでヒアリングし、最適な提案をさせていただきます。相談料などは一切かかりません。
LINE広告の始め方5ステップ
LINE広告は申し込みから広告掲載までオンラインで手続きします。支払いはクレジットカード決済、広告を配信するまでは5ステップです。
1.ログインアカウントの発行
2.広告アカウントの作成
3.請求先情報の登録
4.メディア登録・LINE Tagの設置
5.配信設計
1.ログインアカウントの発行
まずは、LINEビジネスIDの作成が必要です。メールアドレスで登録します。
2.広告アカウントの作成
次に広告アカウントを作成します。広告を配信したい商品やサービス別に、企業名やWebサイトのURLなどの基本情報を登録します。
3.請求先情報の登録
次が請求先情報の登録です。クレジットカードの情報を入力します。
4.メディア登録・LINE Tagの設置
作成したメディア(広告クリエイティブ)を、入稿・アップロード)します。その際、メディアガイドラインに沿ったものになっているか注意が必要です。
LINE広告ガイドラインを見る
次にLINE広告の効果を計測する「LINE Tag」を設置します。コンピュータ言語の知識が必要な部分もあるので、詳しくは下記の動画や公式ガイドを参照してください。
【公式】LINE広告の効果を計測する「LINE Tag」の使い方
5.配信設計
最後に配信設定をすれば完了です。下の画像のような項目を入力していきます。
公式ガイドがありますので、それを見ながら設定すると間違いないです。
LINE広告のアカウント開設から配信までの手順|オンラインでの設定方法
※ここまで読んで、LINE採用を始めるべきかプロの意見を聞きたい、もしくはリソースやノウハウがないのでLINE採用を代行してもらいたい方は採用支援のhypexにご相談ください。貴社の採用状況をオンラインでヒアリングし、最適な提案をさせていただきます。相談料などは一切かかりません。
LINEの採用代行におすすめの会社
株式会社hypex
最後に、LINE採用の運用代行におすすめの会社を紹介します。株式会社hypexは東京都渋谷区にある採用SNSの運用代行会社です。会社の代表は月間130万人が訪れるWebサイトを運営していた経験を活かし、採用マーケティングに強いことが特徴です。SNS運用代行では下記の内容を依頼できます。媒体選定などの戦略・設計からクリエイティブ作成、効果分析など一気通貫で支援します。
SNS採用の運用によって3ヶ月で新卒を6名採用した実績や2ヶ月で50応募を獲得した実績など実績豊富。SNSから年間3000名以上の応募を獲得しており、SNS採用に強みを持っています。
株式会社hypexの会社情報・費用・料金
所在地 | 東京都渋谷区渋谷3-26-16 第五叶ビル5F |
設立 | 2019年12月5日 |
資本金 | 7,500,000円(資本準備金含む) |
社員紹介ページ | https://hypex.jp/member |
制作実績ページ | https://hypex.jp/solution/sns |
費用・料金 | 初期費用30万円 コンサルティングのみ:10万円〜 SNS運用やクリエイティブ作成:29万円〜 SNS広告の運用も含む:49万円〜 |
問い合わせ | 問い合わせフォームより |
LINEを使った採用活動まとめ
以上、LINEを使った採用活動を解説しました。LINE公式アカウントと広告の2つの運用があります。
アカウント | 広告 | |
費用 | 無料 or 月額定額で情報を発信できる | 広告出稿のたびに費用が発生 |
効果が出るまでの期間 | 成果に時間がかかる | 即効性がある |
最初のKPI(目標指標) | フォロワー/エンゲージメント | リンク先への遷移 |
LINEの利用者は全SNSの中でも圧倒的な数字を誇ります。採用に活用することで大きな武器となるでしょう。初めて始める方は、まずプロに依頼し、ノウハウを学んでから自社で取り組む方法がおすすめです。初めてチャレンジする方で「運用の自信がない」「すぐに結果を出したい」「ノウハウをプロから学びたい」という方は、採用広報支援のhypexにご相談ください。相談料は一切かかりません。
成長企業における採用ブランディング・採用マーケティングを専門とし過去2年で50社以上を直接支援。前職では、月間150万利用者数を超える医療・美容のWebサービスの事業責任者、兼経営陣として組織の成長を牽引。成長組織におけるOKRを利用した評価制度の構築や外国人、ジェネレーション、女性、LGBTQ+などのダイバーシティ・マネジメントに尽力。