SNS採用広告とは?効果や向いている企業、費用まで徹底解説!
2023.06.25
- 色んな採用方法を試したけど、いい人が来ない
- 競合が強く、打開策を探している
- 求人媒体の広告とどちらの出稿がいいか迷っている
採用のトレンドでもあるSNS採用広告。多くの企業が出稿しているので自社でも取り入れるか検討している方が多いでしょう。本記事では、SNS採用広告のメリットや事例、費用まで解説します。自社で取り入れるべきか判断ができますので、最後までご覧ください。
※自社でSNS採用広告を取り入れるべきかプロに相談したい、自社ではノウハウやリソースがないから代行して欲しい方は採用広報支援のhypexにご相談ください。相談料は一切かかりません。
SNS採用広告とは?向いている企業の特徴
SNS広告とはFacebook・Twitter・Instagram・LINEなどのSNSに、求人を目的としたコンテンツを配信する広告です。結論から言うと、SNS採用広告は下記の方に向いている採用広報の施策です。
- 採用サイトや動画はあるけど集客ができていない企業
- エージェント比率が高く、自社採用比率を上げたい企業
- 競合が強く、比較で負けてしまう企業
次の章で説明するメリットを読めば、その意味がわかります。
特徴はなんといっても、広告主になることでSNSに集まる膨大なデータが使えること。年齢、性別、住んでいる地域、興味関心など、SNS側はユーザー行動を把握されています。その膨大なデータを使える側に回れます。要はSNS上に集まる個人情報を把握できるのです。だから、他の広告と比較してより効果の高い広告が打てます。無料でSNSアカウントを作って採用を頑張るよりも圧倒的に効果が出ます。
SNSは暇潰しのイメージがあるが効果はあるのか?
この記事を読んでいる方の多くが「SNSって暇つぶしで見るけど、採用の効果なんてあるの?」と思っているでしょう。そこが企業の誤解が多いところ。暇つぶしだからこそ効果が生まれます。街の看板を思い浮かべてください。目的地があって移動している人は広告があっても用事があるので目に留めてくれません。見るのは毎日通勤、通学している人くらいです。しかし、SNSは暇つぶしだからこそ、良さそうなコンテンツが目に留まったら気になって見てくれます。
上記は当社hypexが手がけたSNS採用広告の成功事例の一部です。採用面において大きな成果をあげています。
※ここまで読んで、SNS採用広告について意見を聞きたい、もしくはSNS採用広告を代行して欲しいと思った方はhypexにご相談ください。目的や予算をオンラインでヒアリングし、最適な提案をさせていただきます。相談料は一切かかりません。
SNS採用広告のメリット
続いてはSNS採用広告のメリットを解説していきます。上の図のように、求人媒体と比較することで鮮明になります。
認知度が上がる
SNS採用広告のメリットが、SNSユーザーのタイムラインやストーリーズなどに表示されることで認知度が上がる点です。サイトや動画などの採用コンテンツを作っても、難しいのが集客部分。そもそも採用サイトや動画は自社への理解を深め、望む人材とのマッチ度を上げるために作るもの。自社の認知を増やすことには向いていません。
また、自社のSNSアカウントでの採用コンテンツの投稿はフォロワーに向けたものになり、基本的にすでに企業を知っている方への発信になります。
その点、SNS採用広告であれば、すぐに多くのユーザーの目にとまり、認知度アップにつながります。2日本でのSNS利用者の数は9,000万人を超えているので、その市場を利用することで多くの層に届けられます。しかも、SNSのシェアやいいね機能による拡散力の高さに加え、「年齢」「性別」「エリア」など細かくターゲティングできるので、届けたい層にしっかり届けることもできます。
採用サイトは綺麗なのに応募が来ない、採用動画を作ったものの視聴されないと悩む採用担当者にはSNS採用広告がおすすめです。
潜在層にリーチできる
SNS採用広告の大きなメリットが、まだ就職や転職の意志がない潜在層(未来の候補者)にリーチできること。求人媒体広告への出稿との違いのひとつです。
SNS採用広告では、ユーザーが普段から見ているタイムラインに広告が表示されるため、転職願望やその企業に興味がないユーザーにも表示されます。
例えば、転職願望がなかったゲームプランナーがFacebookのSNS広告を見て、いざ転職しようと思ったときに求人サイトを登録する前に、その会社を思い出して採用サイトを訪れた事例があります。
一方の求人媒体は、すでに就職・転職のモチベーションがある求職者(顕在層)が訪れる窓口。SNS採用広告のほうが、より幅広く自社の情報を届けることができます。現在の採用はエージェント比率が高くて費用がかかりすぎている、もっと自社採用比率を上げたい方にSNS採用広告はおすすめです。
他社比較されにくい
SNS採用広告の最大のメリットと言えるのが、他社と比較されにくいこと。競合が強くて他社に良い人材を取られている企業にはSNS採用広告がおすすめです。
上の画像のように、求人媒体は掲載するフォーマットが決まっています。テンプレートに当てはめるだけで簡単に出稿できるメリットの反面、自社の魅力が差別化しにくく、さらには年収や職場環境などが比較されやすい特徴があります。「自社の魅力は動画でないと伝わりにくい」と思っても、応募者に届けるのが難しいです。その点、SNS採用広告であれば発信の規定はあるものの、求人媒体と比べるとオリジナリティを出しやすいです。
求人媒体のフォーマットでは自社の魅力を伝えきれない方は、SNS採用広告がおすすめです。「年収高い」「職場の雰囲気がいい」など、訴求軸を自社の強みに特化してアピールすることができるからです。SNS採用広告は他社企業と争う前に、先に有力な候補者の応募を集める効果があります。
メリットは多いが運用は難しい
・運用が大変
・いい代理店がない
以上がSNS採用広告の主な3つのメリットです。効果の範囲が広いことが理解できたと思いますが、使いこなすのが難しいことに注意が必要です。
広告を打ってもすぐに成果が出るわけではなく、効果を計測しつつ、クリエイティブを改善していくことが重要です。そのための経験やノウハウがないと、なかなか成功には結びつきません。
また、SNS広告の代理店は予算が大きくないと取り扱ってくれず、求人広告代理店やRPO(採用代行サービス)の会社はマーケター出身ではない人が多く、SNS採用広告では効果が出にくいのが現状です。
初めてチャレンジする方で「運用の自信がない」「すぐに結果を出したい」「ノウハウをプロから学びたい」という方は、採用広報支援のhypexにご相談ください。相談料は一切かかりません。
SNS採用広告の種類
続いて、SNS採用広告の種類と特徴、メリットを解説します。どのSNSが自社に合うか判断してみてください。なお、InstagramはFacebookの傘下であり、広告の出稿はほぼ同じになるためFacebook広告の解説をします。
Facebook広告(Instagram広告)
概要とメリット
最初に紹介するのは、Facebook広告(Instagram広告)です。広告はFacebook for Businessから出稿し、配信されると投稿と投稿の間に広告が差し込まれます(インフィード広告)。Facebook広告の特徴が、広告の料金をコントロールしやすいこと。
広告費は「1日の予算」または「掲載期間の通算予算」のどちらかを指定し、インプレッションやコンバージョンなどから目的を選び、そのアクションに対してのみ料金を支払います。1日100円以上から設定できる上に、かかるコストを事前に把握できることが強み。
一例として動画広告を配信した場合の料金課金は次のようなものです。
・1,000表示された場合(CPM課金)
・広告リンクをクリックした場合(CPC課金)
上記で設定した場合、広告動画がの表示が999回以下で、広告リンクをクリックされた数が50回の場合、広告費用がかかるのは50回分のみです。
ターゲティング
- 学歴
- 現在勤めている会社・役職
- 過去に勤めていた会社・役職
- 興味・関心
Facebook広告はターゲティングの精度の高さもメリットです。Facebookユーザーは実名で登録していることが多く、地域、性別、年齢はもちろん、興味・関心など採用に重要な個人データでターゲットを絞れます。
これらのデータをもとに、自社の事業に近いターゲットに絞って広告を配信することができます(登録は任意のため、ユーザー自身が登録している必要があります)。
ただし、広告主でターゲットが被った場合、利用者に表示される広告は下記のような入札形式で決まります。
入札価格:広告主がその広告に対して設定した入札価格
推定アクション率: 広告を表示することで広告主の目的達成につながる可能性の推計値
広告品質: 広告を見た人や非表示にした人からのフィードバックなど
Facebookは広告の配信でAI(機械学習)を活用し、推定アクション率と広告品質スコアを出します。
AIによる機械学習
Facebook広告はAIの学習機能が優秀です。ある程度、広告を配信した上で設定した効果(エンゲージメントやリンクのクリックなど)が薄そうだと判断した場合、自動的に広告配信を止めてくれます。広告の無駄打ちを防ぎやすいため、初心者が始める場合におすすめです。
A/Bテストも可能
Facebook広告では、A/Bテストを設定して広告を改善することもできます。
ABテストとは、文言やデザインが異なる複数のページを用意し、クリック率やコンバージョン率など、どのバージョンが最も反応が良いかを比較するテスト。
検証結果によってキャッチコピーの文言、デザイン・画像(レイアウト・サイズ、配置など)などを改善します。仮説→検証→改善を繰り返すことで、より目的達成に近づく広告が作れます。
関連記事:Facebook(Instagram)広告の採用方法!メリットや始め方、費用まで解説!
関連記事:採用キャッチコピーの事例25選!作り方も解説!
Twitter広告
画像引用:Twitter広告(公式)
概要とメリット
Twitterの広告は主に「プロモツイート」と呼ばれます。事前に指定したターゲットのタイムライン上に動画のツイートが表示されます。画像や動画を最大6つ使うことができる「カルーセル広告」と呼ばれる広告もあります。
最大の特徴が、いいねやリツートの拡散性の高さに加え、拡散されたツイートに関しては課金されないこと。返信、いいね、リツイートなどで拡散されたツイートには広告費がかかりません。コスパの良さがメリットです。
ターゲティング
ターゲティングでは地域、性別、年齢、言語ごとにユーザーを絞って配信可能で、地域は主要都市圏、市区町村、郵便番号などの位置情報で絞り込むことができます。
さらに、上の画像のようにフォローしているTwitterアカウントに近いターゲットに絞ることも可能です。例えば、エンジニアを探したい場合に、エンジニアに関係のありそうなアカウントをフォローしているユーザーに限定して配信できます。
効果計測
Twitter広告では、効果計測のためのデータがいくつか取得できます。
インプレッション:ユーザーに広告が表示された回数
アクション:リンクのクリック数などのアクション
CPR:広告を見たユーザーのアクションにかかるコストの平均
上記のデータを活用することで、今後の改善に繋げていきます。
関連記事:Twitterで採用はできる?向いている企業やメリット、事例を解説!
Linkedin広告
概要
読者の中には、まだLinkedin(リンクトイン)そのものを利用したことがない方もいるかもしれません。LinkedInは、ビジネスに特化したBtoB型のSNSサービス。国内での利用者数は2022年5月時点で280万人を超えており、今後の成長が期待されています。
Linkedin広告はキャンペーンマネージャーからアカウントを作って出稿します。
上の画像のように3箇所(タイムライン、タイムラインのサイドバー、メッセージボックス)に広告を打つことができ、動画広告や下記のような複数の画像を同時に投稿できる「カルーセル広告」もあります。
課金はCPC課金(設置したリンクをクリックされた分だけ課金)と、CPM課金(広告が表示されるごとに課金)の2種類です。
ターゲティングとメリット
Linkedin広告のメリットがビジネス特化型のSNSであるため、企業の採用との親和性が高いこと。FacebookやTwitterに比べて利用者数は少ないですが、上の図のように所属している会社と役職を必ず登録するため、ターゲットが絞りやすいです。
そして、LinkedInには求人機能もあり、上の図のようにユーザー自身が求人を希望することもあるため、「リモート勤務を希望している経歴5年以上のライター」などに絞って広告を配信できます。今後、採用活動として需要が増えることが見込まれるSNS広告。現在、相性が良いと言われているのは外資系、ハイレイヤー層です。
LINE広告
概要とメリット
LINEの利用者は2022年5月時点で9,000万人を超えており、広告を打つメリットは圧倒的なユーザー数に求人広告を配信できること。9,000万人というユーザー数はFacebook、Twitter、Linkedinの合計を上回ります。
広告はLINE内のトークリストやLINE VOOM、LINE NEWS、LINEマンガ、LINE BLOGなど主に8つの項目にランダムに配信されます(指定できません)。
課金方式は主に「クリック課金」と「インプレッション課金」の2つ。クリック課金は、ユーザーがリンク先のページに遷移すると課金が発生するタイプ。インプレッション課金は、広告が表示されるごとにかかる費用です。
ターゲティング
ターゲティングは年齢、性別、地域、興味関心などでTwitter広告に近いと言えます。LINEは、20代の利用者が多いことからアルバイトや新卒の求人に向く傾向があります。また、採用サイトやLPではなく、自社LINEアカウントへの動線として利用されています。
関連記事:LINEを活用した採用とは?企業が取り組むメリット、始め方を解説
【TikTok広告にも注目!】
紹介したSNS採用広告の他に注目がTikTokです。まだ出稿企業が少なく、競合性が強くないです。SNS広告はオークション制なので安く採用できてコストパフォーマンスも良いです。TikTokはZ世代が使うものという誤解がありますが、TikTok利用者の平均年齢は34歳です。40代、50代もかなり利用しています。TikTokを活用した採用に関しては下記をご覧ください。
関連記事:TikTok採用とは?企業が取り組むメリット、事例、方法を解説
SNS採用広告の費用・相場
最後にSNS採用広告にかかる費用・相場の目安をお伝えします。前章で解説したように広告の課金方法は各SNSによって異なります。また、料金は広告枠をオークションで競う入札形式が基本であり、入札単価は自身で決めるものや、「ターゲット」や「配信するキーワード」などで流動するものがあり未知数です。
一概に相場は〇〇円とは言えません。1日100円以上から出稿できるので極端に言えば月3,000円から広告は打てます。ただし、それでは成果に結びつかないので、ここではhypexがSNS採用広告に取り組んできた経験から料金を話します。
最低金額は月額3万円〜
SNS採用広告で効果を出すには、最低でも3万円以上は必要だと考えてください。3万円だと安いと思うかもしれませんが、これはコンバージョン(応募)の成果ではなく、インプレッション(認知獲得)やリンクのクリック(興味醸成)の場合。
職種にもよりますが、応募まで繋げようと思うとアルバイトやインターン生に限定されます。中途の職種など応募のハードルが高いものは3万円では難しいです。
関連記事:インターン採用とは?やり方やメリット、効果を上げるポイントを解説
推奨金額は月額20万円〜
応募やクリックなど効果、ターゲティングの精度を学習してもらって最適化するためには、20万円以上が目安になります。
理由は、SNS広告のAIが学習するために一定の配信数が必要だからです。学習に必要な数値として、Facebookが推奨しているのは、週50。これは自分が決めたアクション(クリック、フォーム画面への遷移、応募など)の数値なので、目標を応募にした場合、週50を得ようと思えば、かなり投資しないと難しいでしょう。
あくまで目安ですが、応募単価が5万円、リンクのクリック1万円。つまりリンクのクリックを50獲得しようと思えば、週50万円ほどの投資が必要となるのです。
SNS採用広告まとめ
最後までご覧いただき、ありがとうございます。SNS採用広告について解説してきました。SNS広告の採用に関して、回答した記事もありますので、合わせてご覧ください。
プロが解決!SNS広告を採用に使うべき?気になる疑問25に回答!
この記事の要点を整理すると、大きく以下の3つのメリットがあります。
- 認知度が上がる
- 潜在層にリーチできる
- 他社比較されない
これらのメリットから、今後、採用広報の手法としてさらに需要は高まるはず。ただしSNS採用広告には以下のデメリットがあることに注意が必要です。
・運用が大変
・いい代理店がない
初めてチャレンジする方で「運用の自信がない」「すぐに結果を出したい」「ノウハウをプロから学びたい」という方は、採用広報支援のhypexにご相談ください。相談料は一切かかりません。
成長企業における採用ブランディング・採用マーケティングを専門とし過去2年で50社以上を直接支援。前職では、月間150万利用者数を超える医療・美容のWebサービスの事業責任者、兼経営陣として組織の成長を牽引。成長組織におけるOKRを利用した評価制度の構築や外国人、ジェネレーション、女性、LGBTQ+などのダイバーシティ・マネジメントに尽力。