採用サイトのコンセプトの作り方、事例、キャッチコピーを紹介
2024.02.03
採用サイトを作るにあたって「コンセプト設計」が重要になります。採用サイトの新造である軸。この記事では下記の項目で紹介します。
最後まで読めば、採用サイトのコンセプトを固められ、どんなデザインにするべきなのかも決まってきます。
※採用サイトのコンセプトについてプロに相談したい方はhypexにお問い合わせください。予算や現在の課題などをオンラインでヒアリングし、最適なアドバイスをさせていただきます。相談料は一切かかりませんので、お気軽にお問い合わせください。
採用サイトのコンセプトとは?
採用サイトのコンセプトとは「誰に、何の目的で、何を伝えるか」の方向性のことです。
「応募して欲しい人、望む人材に応募してもらうためにどんな採用サイトにするか」と言い換えてもいいでしょう。細分化すると、採用コンセプトは以下の3つを決めることになります。
- 目的(採用課題)
- 採用ターゲット(採用ペルソナ)
- どのように伝えるか(掲載コンテンツ)
採用サイトのコンセプトをもとに、具体的なデザインや採用キャッチコピーを決めています。
採用サイトのコンセプトの目的は「応募」だけではない
画像引用:株式会社hypex 採用サイト
採用サイトの目的は応募数を増やすことだけではありません。会社の中や事業内容、目指していることなどが見えにくい会社の場合、応募の前に企業理解、興味関心を目的にする場合もあります。たとえ応募数が増えなくても、企業の理解が進み、共感した人に応募してもらうことで成功といえる場合も多々あります。そのため、しっかりと採用サイトのコンセプトを決めることが重要になるのです。
関連記事:採用サイトの効果とは?メリットや必要性、運用方法を解説
採用サイトのコンセプトが重要な理由
採用サイトのコンセプトを決める必要があるのは「採用サイトの制作チームで意思統一を図るため」、そして「望む人材に応募してもらうため」の2つです。
採用サイトの制作チームで意思統一ができる
採用サイトを作る場合、主に下記のような体制で作るケースが多いです。
- ディレクター
- デザイナー
- コーダー
- ライター
- カメラマン
採用サイトのコンセプトが固まっていないまま制作すると、メンバー間で完成イメージがバラバラになります。例えば「楽しい社風をアピールしたいので、若年層向けにエンタメ色の強い採用サイトを作る」が本来のコンセプトなのに、カチッとした真面目な文章をライターが書いてしまう、カメラマンが真面目な表情の写真を撮ってしまうなど、認識の齟齬が発生します。その分、余計な修正や議論が生まれ、時間やコストがかかってしまいます。
理想の採用サイトを作るためには、足並みを揃え、意思統一を図る必要があります。そのためにコンセプトを明確化する必要があるのです。
望む人材に応募してもらうため
採用サイトのコンセプトが重要な理由は、望む人材に応募してもらうためです。企業の採用は単純に応募数が増えれば良いわけではありません。望む人材からの応募が来なければ、書類選考や面接など余計な時間を浪費してしまいます。もしくは、せっかく望む人材が採用サイトを見てくれたのに、応募しないで離脱するかもしれません。自社が望む人材を伝え、その人材に刺さる採用サイトにするためにコンセプトを決めるのです。
※ここまで読んで採用サイトのコンセプトについてプロに相談したい方はhypexにお問い合わせください。予算や現在の課題などをオンラインでヒアリングし、最適なアドバイスをさせていただきます。相談料は一切かかりませんので、お気軽にお問い合わせください。
採用サイトのコンセプトの作り方
- 目的・解決したい課題を明確にする
- 採用ターゲット・採用ペルソナを決める
- 掲載するコンテンツを決める
- 採用キャッチコピーを決める
採用サイトのコンセプトは上の4つのステップで作っていきます。順番も重要になります。
目的・解決したい課題を洗い出す
まずは企業の採用でネックになっていること、すなわち「採用課題」を洗い出しましょう。応募数が足りていないのか、内定承諾率が悪いのかなど、企業によって課題は様々です。
場合によっては採用課題の解決の最優先は採用サイトではないかもしれません。例えば「まだ転職を考えていない潜在層にアプローチできていない」ことが採用課題だとします。採用サイトは、そもそも仕事を探している人、その企業に応募するか検討している人が見るもの。良い採用サイトを作ったところで潜在層にアプローチするのは難しいです。採用課題や達成したい目的を洗い出すことで、他の採用手法に着手するかもしれません。
すでに採用サイトがある場合は効果測定をして目的を達成できているか数字で分析できるものは見てみましょう。応募が目的の場合は応募率(応募数÷訪問数)、応募フォームのクリック率や完了率など見るべきポイントは採用サイトの目的によって様々です。
関連記事:採用課題とは?一覧や解決方法を紹介
関連記事:採用広報とは?メリットや進め方、成功事例、7つの施策を解説!
採用ターゲット・採用ペルソナを決める
ペルソナ設定の項目 | 内容 |
採用ターゲット | 経営に興味がある人、成長意欲の高い人 |
年齢 | 22〜30歳 |
今後の仕事のスタンス | 社員同士で密なコミュニケーションをとり仕事したい |
採用サイトで達成したい目的が固まったら、応募してほしい人「採用ターゲット」「採用ペルソナ」を決めます。
採用ターゲットとは「〇〇のスキルを持った人」「月100万円以上の売上を作れる営業マン」「月10本以上の高品質な記事を作れるマーケター」など、どんな人に応募してもらいたいかです。
ターゲットが決まれば次に採用ペルソナを決めます。ペルソナは人物像のことで、「月100万円以上の売上を作れる営業マンとはどんな人物像なのか」を考えましょう。年齢、スキル、性格などの細かい人物設定を言語化します。当サイトhypexで採用ペルソナを決めるときは、いつも下記のようにクリップボードに意見を出し合います。
採用ターゲットまでしか決めないでおくと、どんな情報を採用サイトに決めるのかが曖昧になり、刺さらなくなってしまいます。採用コンセプトを決めるためには、必ず細かい採用ペルソナまで決めてください。
関連記事:採用ペルソナとは?採用ターゲットとの違いや作り方を解説
掲載するコンテンツを決める
採用ターゲット・採用ペルソナを決めたあとは、どんな情報があれば、求める人物像が応募したくなるのかを決めます。先ほどの採用ペルソナをもう一度、見てみましょう。
ペルソナ設定の項目 | 内容 |
ターゲット | 経営に興味がある人、成長意欲の高い人 |
年齢 | 22〜30歳 |
今後の仕事のスタンス | 社員同士で密なコミュニケーションをとり仕事したい |
上記の人物の場合「経営に興味がある人」とあるので、その人に刺さるためには経営者(会社の代表や取締役)のインタビューが刺さりやすいでしょう。経営に関するインタビュー記事や動画を載せるなど、自然と採用サイトに掲載するコンテンツが決まってきます。
また「社員同士で密なコミュニケーションをとり仕事したい」とあるので、社員同士の仲の良さを知ってもらう「座談会」のコンテンツを入れよう、など方向性が決まってきます。
関連記事:採用サイトの社員インタビューの作り方!質問例や参考事例も紹介
関連記事:採用サイトのコンテンツ12種類とチェックリストを紹介
採用キャッチコピーを決める
目的(採用課題)、採用ターゲット(採用ペルソナ)、どのように伝えるか(掲載コンテンツ)まで決めたら採用サイトのコンセプトは完成です。できれば採用サイトのコンセプトを一言で表す採用キャッチコピーまで決めると良いです。さらに採用サイトのコンセプトが明確化され、イメージが固まってきます。
先ほどの例で挙げた「経営に興味がある人、成長意欲の高い人」に向けた場合、例えば「人生は投資だ!」のような採用キャッチコピーが決まります。
採用キャッチコピーがあるだけで、どんな色にするか、デザインが良いか、文字のフォントは何にするかなどが決まってくるため、採用キャッチコピーまで決めるようにしましょう。
※ここまで読んで採用サイトのコンセプトについてプロに相談したい方、採用サイトの制作を依頼したい方はhypexにお問い合わせください。予算や現在の課題などをオンラインでヒアリングし、最適なアドバイスをさせていただきます。相談料は一切かかりませんので、お気軽にお問い合わせください。
採用サイトのコンセプト、採用キャッチフレーズの事例
ミニストップ株式会社
画像引用:ミニストップ株式会社 総合採用サイト
採用キャッチコピー
- 何気ない「毎日」にこそ、こだわりを。
採用ターゲット
- 新卒/キャリア採用/店長候補
- 総合職/店長候補
採用サイトのポイント
- カラー
- コーポレートカラーで親しみやすい
- フォント
- 丸くてキャッチー
- そのほかのポイント
- Entry欄が見やすい
ミニストップ株式会社 総合採用サイトの事例です。ストレートに「コンセプトメッセージ」のコーナーを設置し、日常の中で細部までこだわり抜いたサービスを提供できる人を求めていると、具体的な人物像などは限定していません。募集部門が多い分、情報量が多くなると訪問者が迷うため、非常にシンプルな採用サイトにしています。
三菱鉛筆株式会社
画像引用:三菱鉛筆株式会社 新卒採用サイト
採用キャッチコピー
- 「かく」からはじまる
採用ターゲット
- 新卒
- 研究開発職/企画職
採用サイトのポイント
- カラー
- コーポレートカラーの使用
- フォント
- シンプル
- そのほかのポイント
- コーポレートロゴの活用
- 職業のイメージ画像の挿入と選択肢の少なさによるシンプるさ
三菱鉛筆株式会社の新卒採用サイトです。製造メーカーだけあって製品やブランドを前面に押し出しています。採用キャッチコピーも「「かく」からはじまる」と会社の世界観を押し出しています。
サッポロビール株式会社
画像引用:サッポロビール株式会社の新卒採用サイト
ここからは駆け足で採用キャッチコピーを紹介します。サッポロビール株式会社の新卒採用サイトは「誰かの、いちばん星であれ」という採用キャッチコピーが目を惹きます。同社のブランドロゴである「星」と親和性のあるキャッチコピーで印象に残ります。
アース製薬株式会社
画像引用:アース製薬株式会社 新卒採用サイト
アース製薬株式会社の新卒採用サイトの採用キャッチコピーは「挑戦を、楽しもう」。挑戦心あふれる人物像を求めていることをストレートに打ち出しています。
株式会社デンソー
画像引用:株式会社デンソーの新卒採用サイト
株式会社デンソーの新卒採用サイトの採用キャッチコピーは「日本の製造業の輝きを取り戻したい」。製造業としての誇りと大志を持った人を採用したいという力強いメッセージです。
関連記事:かっこいい採用サイトの事例!デザインのトレンドも紹介
採用サイトのコンセプトの作り方まとめ
最後までご覧いただき、ありがとうございます。採用サイトのコンセプトの作り方を紹介しました。下記のステップで作ってください。
- 目的・解決したい課題を明確にする
- 採用ターゲット・採用ペルソナを決める
- 掲載するコンテンツを決める
- 採用キャッチコピーを決める
採用サイトのコンセプトについてプロに相談したい方はhypexにお問い合わせください。予算や現在の課題などをオンラインでヒアリングし、最適なアドバイスをさせていただきます。相談料は一切かかりませんので、お気軽にお問い合わせください。
成長企業における採用ブランディング・採用マーケティングを専門とし過去2年で50社以上を直接支援。前職では、月間150万利用者数を超える医療・美容のWebサービスの事業責任者、兼経営陣として組織の成長を牽引。成長組織におけるOKRを利用した評価制度の構築や外国人、ジェネレーション、女性、LGBTQ+などのダイバーシティ・マネジメントに尽力。