採用広告とは?種類とメリット、費用や事例を解説
2024.06.26
採用広告は費用がかかるため、失敗のリスクが高い採用手法です。どんな種類があるのか、どのように運用すれば良いのか、ノウハウを知っておく必要があります。
- 求人サイト
- 検索エンジン広告
- YouTube広告
- SNSの採用広告
この記事では採用広告の種類とメリットなどを解説します。
採用広告についてプロに相談したい、もしくは採用広告の運用を代行して欲しい方は採用支援のhypexにご相談ください。貴社の採用課題や目標などをオンラインでヒアリングし、最適なアドバイスをさせていただきます。相談料は一切かかりませんので、お気軽に問い合わせください。
採用広告とは?
採用広告とは、有料で広告媒体に採用情報を掲載・発信することです。「求人広告」とも言われます。上の画像はSNSのFacebookに有料で採用情報を出稿したもの。採用サイトや応募フォームのリンクを添付し、SNSを見ている人からアクセスや応募してもらいます。
無料との違いはターゲティングや分析ができる
わざわざ有料で採用情報を出稿するメリットは採用広告の種類によって異なりますが、共通しているのは多くの認知を獲得できること、ターゲティングや分析ができることです。無料で企業の採用コンテンツを作っても見てもらえるとは限りませんが、採用広告であれば多くのユーザーに表示されます。
ターゲティングとは企業が狙った層に絞って採用情報を発信できることです。地域や年齢、性別など採用したい条件に当てはまる人にだけ発信できるので無駄打ちが少なくなります。テレビCMや電車・タクシー広告、街の電子看板のデジタルサイネージは不特定多数の人が見るので採用情報が刺さるとは限りません。
また、発信だけでなくユーザーのデータを分析できるため、改善や継続の判断がしやすいです。言い換えれば、膨大なSNSやYouTubeなどの個人情報をお金で買えるのです。これは無料アカウントを作って運用する採用では得られないメリットです。
費用は月20万円が目安
採用広告の媒体によって異なりますが、大体の目安として採用広告にかかる費用は月20万円以上です。これは1媒体にかかる費用であって例えば、InstagramとX(Twitter)の2つに出稿すると費用は倍になります。Facebookと求人サイト、検索エンジン広告の3つに出稿するなら月60万円が目安です。また、月20万円の相場は、正社員を採用するための出稿費で、アルバイトやインターン採用になるともう少し金額が安くなります。
まずは無料のアカウントを作って始めてみようと思われる方は下記の記事も参考にしてください。
関連記事:SNS採用とは?活用方法、メリット、成功事例、注意点を解説
関連記事:YouTubeで採用を行うべき企業とは?チャンネル運営のメリットや注意点!
関連記事:Instagram採用とは?事例、向いている企業やメリットを解説!
関連記事:X(Twitter)採用とは?向いている企業やメリット、事例を解説!
採用広告の種類とメリット
求人サイト
求人サイトのメリット
- 多くの顕在層にアプローチできる
- スキルが不要
求人サイトのデメリット
- 競合と条件面で比較される
- 情報発信が限定される
最もメジャーな採用広告が求人サイト(求人媒体)です。ハローワーク(無料)、Indeed(インディード)、Wantedly(ウォンテッドリー)、リクルートエージェント、エン転職、BIZREACH(ビズリーチ)などが有名です。
費用としては広告枠を購入して求人を掲載する「月額運用型」と、採用が確定したら費用を払う「成果報酬型」などがあります。
成果報酬型
- 新卒:50~100万円/人(採用)
- 中途:30~120万円/人(採用)
- アルバイト:0.6円~5万円/人(応募)、4~20万円/人(採用)
新卒媒体:(1シーズン区切り)
- マイナビ(掲載課金型:80万円~/1シーズン)
- キャリタス就活(掲載課金型:50~150万円/1シーズン)
- dodaキャンパス(定額制:60万〜、成果報酬:30万/人)
- ONE CAREER(掲載課金型:40~60万円/月)
- チアキャリア(掲載課金型(10掲載まで):36~108万円/年)
中途媒体:
- type(掲載課金型:35~100万円/4週間)
- エン転職(掲載課金型:20~120万円/4週間)
- マイナビ転職(掲載課金型:20~120万円/4週間)
- 女の転職(掲載課金型:20~80万円/4週間)
- Wontedly(掲載課金型:5~20万円/月)
求人サイト(求人媒体)のメリットとデメリット
求人サイトのメリットとしては、仕事を探している顕在層が訪れる場所なので、ニーズのある人に採用情報を見てもらえること、求人サイト(求人媒体)のフォーマットに従って採用情報を入力するだけなのでスキルが不要なことです。
デメリットとしては、求人媒体のフォーマットに従うので発信したい採用情報が限定されること、競合他社と並んで表示されるので条件面で比較されやすいことです。条件面で競合他社に勝てる企業にとっては有効ですが、そうでない場合は採用に苦労する諸刃の剣と言えます。また、効果が上がらない場合は求人情報を何度も書き直す必要があります。
関連記事:求人原稿リライトの費用相場は?事例や料金が変わる条件を解説
検索エンジン広告
検索エンジン広告のメリット
- ターゲットを絞って発信できる
- お金を払えば上位表示できる
検索エンジン広告のデメリット
- ノウハウが必要
- 他企業との競争になる
続いての採用広告は検索エンジン広告、一般的に「Web広告」「リスティング広告」とも呼ばれます。例えばGoogleなどの検索エンジンで「エンジニア 採用」「エンジニア募集」などで検索したとき、検索結果の最初に表示されるようにする採用広告です。費用としてはクリックが発生したら課金される料金体系が基本になり、掲載順(1位、2位など)はオークション形式で入札します。
例えばA社が100円で入札し、B社が200円で入札した場合はB社が上に表示され、1クリックされると200円支払い、A社は1クリックされるごとに100円支払います。
検索エンジン広告のメリットとしては、指定した検索キーワードのみ表示されるように設定できるのでターゲットを絞れること、そしてお金を払えば上位表示できることです。例えば「エンジニア募集」で上位表示される採用コンテンツを作るのは至難です。その点、検索エンジン広告は広告費さえ支払えば上位に表示されるので、SEOのノウハウが必要ありません。
一方のデメリットは、適切なキーワードやクリックしたくなる文言を考えないと効果が出ないのでノウハウが必要であること。人気の検索キーワードは競合他社も出稿してくるので、クリック単価が高くなる傾向にあり、費用が莫大になってしまうことです。クリックされすぎて、予想以上に広告費がかかることも珍しくないため慎重に行うことが重要です。リスティング広告の知見がないと損をする可能性が高い採用広告になります。
YouTube採用広告
YouTube採用広告のメリット
- 認知拡大・企業理解につながる
- 潜在層にリーチできる
- 費用対効果が良い
YouTube採用広告のデメリット
- マーケティングや広告ノウハウが必要
- 分析と改善を繰り返す必要がある
近年、需要が増えている採用広告がYouTube広告です。YouTube内に表示される静止画や動画の広告のことで、年齢や地域、ユーザーの行動傾向、興味・関心などのターゲットに絞った設定ができ、無駄打ちが少なく費用対効果が良いと言われています。
YouTube広告で費用が発生するのは主に下の3種類。
CPC(Cost Per Click) | YouTube広告を視聴者がクリックすることで費用が発生 |
CPM(Cost Per Mille) | 広告が1,000回以上表示された際に費用が発生 |
CPV(Cost Per View) | 広告動画が30秒以上再生されるか動画がクリックされた場合に費用が発生 |
採用広告の特徴としては、最初に広告費の上限を設定し、上限額に達した時点で広告が止まるので広告費が膨らみすぎて大損をする心配がないこと。
デメリットとしてはYouTube広告特有の分析や改善(YouTubeアナリティクスなど)を使うノウハウが必要になることです。下記の記事で出稿方法など詳しく解説していますので、ご覧ください。
関連記事:YouTube広告の採用が熱い!メリットや費用、事例を紹介
SNSの採用広告
SNS採用広告のメリット
- SNSの膨大なデータが使える
- 潜在層にもアプローチできる
- 競合他社と比較されない
SNS採用広告のデメリット
- マーケティングや広告ノウハウが必要
- 分析と改善を繰り返す必要がある
当サイトhypexで最も推奨しているのがSNS採用広告です。文字通りSNS上に採用情報を表示させる採用広告です。画像や動画など幅広い種類があります。
SNS採用広告の種類
SNSの採用広告に共通するメリットとしては膨大なSNSユーザーのデータを使える側に回れること。普段、SNSを使っている画面に突然表示されるので、まだ企業のことを知らない人、転職などを考えていない人など潜在層にもアプローチできること。そして大きいのが競合他社の採用情報と並んで表示されないので、条件面などの比較をされないことです。
SNS採用広告の費用
SNSの採用広告は求人媒体や人材紹介に比べて採用単価が安く、コストパーフォーマンスの良い採用広告です。
一方でYouTube広告と同じく、SNS特有の分析や改善などが必要となるため、ノウハウが必要になります。SNS採用広告に関しては下記の2記事もご覧ください。
関連記事:SNS採用広告とは?効果や向いている企業、費用まで徹底解説!
関連記事:プロが解決!SNS広告を採用に使うべき?気になる疑問25に回答!
採用広告の事例
最後に採用広告(SNS)の事例をインターン採用と正社員採用の2つ紹介します。
インターン採用
当サイト株式会社hypexはインターン採用にSNSの採用広告を活用し、採用単価92%改善に成功しました。
通常のインターン採用の募集には8万円かかると言われるなか、1人採用するのにかかった費用は6,561円。成功要因としては1日3回以上、クリエイティブの数値を確認しながら改善を繰り返したことです。現在もSNSの採用広告は年間で50人くらいの応募があります。
関連記事:インターン採用とは?やり方やメリット、効果を上げるポイントを解説
正社員採用
水道工事で有名な株式会社クラシアンもSNSの採用広告を活用しました。同社はInstagramアカウントやX(Twitter)アカウントなど、広告以外にもSNSアカウントを多数運用しています。
SNSの採用広告を取り入れた背景としては、複数の求人媒体に出していたものの成果が悪かったこと、また採用ターゲットとして、地方から採用したかったので、出稿する場所や年齢が指定できるSNSの採用広告がぴったりでした。結果、1年間で応募が数百名あり、10人以上の採用に成功しました。
採用広告まとめ
最後までご覧いただき、ありがとうございます。4種類の採用広告について解説しました。それぞれメリットとデメリットがあり、運用ノウハウも異なります。
採用広告についてプロに相談したい、もしくは採用広告の運用を代行して欲しい方は採用支援のhypexにご相談ください。貴社の採用課題や目標などをオンラインでヒアリングし、最適なアドバイスをさせていただきます。相談料は一切かかりませんので、お気軽に問い合わせください。
成長企業における採用ブランディング・採用マーケティングを専門とし過去2年で50社以上を直接支援。前職では、月間150万利用者数を超える医療・美容のWebサービスの事業責任者、兼経営陣として組織の成長を牽引。成長組織におけるOKRを利用した評価制度の構築や外国人、ジェネレーション、女性、LGBTQ+などのダイバーシティ・マネジメントに尽力。