採用サイトをリニューアルするポイント、タイミングや費用を解説
2023.07.12
何年も採用サイトを更新していない方でリニューアルを検討している方は下記が気になっているでしょう。
・採用サイトをリニューアルすべき企業の特徴は?
・採用サイトをリニューアルするタイミングは?
・どんな採用サイトにリニューアルすればいいか?
作ってはみたものの、採用サイトの役割を理解していない方も多くいらっしゃいます。本記事では採用サイトのリニューアルで失敗しないためのノウハウを解説します。最後まで読んで、しっかり採用サイトで効果を出しましょう。
※採用サイトをリニューアルするか迷っている方、もしくは採用サイトのリニューアルを依頼したい方はhypexにご相談ください。予算や目的などをヒアリングし、無料でアドバイスいたします。相談料は一切かかりませんので、ご安心ください。
採用サイトをリニューアルするメリット
最初に、採用サイトをリニューアルするメリットから解説します。採用サイトの効果を理解した上でリニューアルを検討しましょう。
企業の理解度が進む
そもそも採用サイトの目的は応募を増やすことではなく、採用情報をしっかり届け、企業の理解を増やすことです。求人媒体のように分量やフォーマットなど制限なく自由に情報を伝えられます。
事実、就活生の80%が応募を検討する際に採用サイトを閲覧していルデータがあります。もし、現在の採用サイトの情報量が少なく、きちんと意図したことが伝わっていなければ採用サイトをリニューアルするメリットは大きいです。
入社後のミスマッチを減らせる
採用サイトをリニューアルして理解度が進むことで入社後のミスマッチ、早期退職を減らせます。事業の内容や理念、どんな先輩社員がいるのか、職場環境を理解した上で入社することで入社後のミスマッチを減らせます。
採用サイトをリニューアルすべき企業
続いて採用サイトをリニューアルすべき企業の特徴を3つ紹介します。下記に当てはまる企業は、採用サイトのリニューアルを本格的に検討してみてください。
・採用媒体頼りになっている
・一般ユーザーに業務内容が見えにくい
・スマホ対応されていない
採用媒体頼りになっている会社
現在、採用が求人媒体に依存している企業は採用サイトの強化を検討してみてください。求人媒体は就職願望のある候補者が多く訪れますが、上の画像のように掲載するフォーマットが決まっており1社が伝えられる情報は限られます。集客力に強い反面、企業側が望んでいない求職者が応募することも多々あります。
また、載せる情報量も限られ自社の魅力が伝わりづらく、他社とも差別化しにくいことが難点。そのため、年収や職場環境などで比較されやすく、競合企業が強い場合は応募につながる確率が低いです。
その点、採用サイトは自社の情報を自由に詳しく掲載できるので、他社と差別化しやすく、望む人物像とのマッチ度を上げることができます。
一般ユーザーから業務内容が見えにくい会社
採用サイトのリニューアルを検討したほうが良い企業の特徴が一般ユーザーから業務内容が見えにくい会社です。特にBtoBは入社前に候補者がサービスを利用するわけではないので、事業や業務内容が見えにくいです。
例えば、企業のDX化(デジタル化)を支援する株式会社ユーティルは2022年に採用サイトをリニューアルしました。「実際どんな業務があるの?どんな社員がいるの?」と外から見えにくい部分を理解してもらうため、社員インタビューなどのブログコンテンツを積極的に発信しています。
当サイト株式会社hypexもコンテンツ作成をお手伝いしました。
スマホ対応していない
採用サイトは上の画像のように、きちんとスマホで見やすいサイトになっていますか?文字が小さすぎる、もしくは大きすぎる、画像がぼやけているなど、スマホ対応がされていなければ要注意です。
就活生のほとんどはスマートフォンで採用サイトを見ます。もしモバイル対応がされていなければ、採用サイトをリニューアルしましょう。
※ここまで読んで、採用サイトをリニューアルするか相談したい、もしくはリニューアルを依頼したい方はhypexにご相談ください。予算や目標などをオンラインでヒアリングし、最適な提案をさせていただきます。相談料は一切かかりません。お気軽にお問い合わせください。
採用サイトをリニューアルするタイミング
続いては採用サイトをリニューアルするタイミングを解説します。企業によってリニューアルすべきタイミングは異なりますが、目安として下の4つで考えてみてください。
・情報が古い
・採用コンセプトが変わった
・エントリー(応募)が少ない、内定辞退率が高い
・ブランディングを強めたい
情報が古い
企業も人と同じく変化や成長を繰り返します。当然、退職者もいれば新入社員もいます。事業も新サービスを始める場合もあり、企業情報はどんどん古くなってきます。
採用サイトを更新しないと、実は応募を獲得できたかもしれない候補者を逃がすリスクがあり、また入社後もギャップを感じて早期退職につながるかもしれません。また、下記のように入社して欲しいターゲットが変わったときも採用サイトのリニューアルは必要です。
関連記事:現役デザイナーが採用サイトのトレンドを紹介!心が動いたデザイン事例まとめ
採用コンセプトが変わった
画像引用:RIZAPグループ採用サイト
情報が古いと言っても一概に何年とは言えず、人によって「古い」の感覚が異なるため判断が難しいところ。そこで一つの指標となるのが「採用コンセプト」が変わったタイミングです。
採用コンセプトとは、採用活動を行っていく上で求める人物像に刺さる概念、自社の魅力や強みを言語化したものです。採用活動を行っていく上での方針でもあり概念にあたります。
例えば、2019年度のRIZAPの採用コンセプトは『「人は変われる。」を証明する』。人は変われることを証明できる人を採用したいという企業側のメッセージです。
採用コンセプトの変更とサイトリニューアルのタイミングを合わせる理由は「採用活動の軸となるから」です。採用コンセプトは、求職者に求める条件や採用基準にもなり、伝えるメッセージも採用コンセプトによって決まるので、企業にとっても候補者にとっても採用や応募を左右することになります。
採用コンセプトは1年ごとに変えると、良かったのか悪かったのか振り返りができないため、3年のスパンで変える企業が多いです。そのため、採用サイトのリニューアルも、採用コンセプトの変更に合わせると良いでしょう。採用コンセプトの決め方や参考となる事例などは、下記の記事をご覧ください。
関連記事:採用コンセプトとは?事例や作り方を解説!
エントリーが少ない、内定辞退率が高い
続いてのタイミングは、採用サイトへの訪問者はいるのに応募が来ない、内定辞退が多い場合。一概に決めつけられませんが、採用サイトへ訪問してくれているのにエントリーが少ない原因は、企業の魅力が伝わっていない場合が多いです。
また、内定辞退率が高い原因も、競合比較で負けたか、面接時の印象と応募した時点での印象とのギャップが大きかった可能性があります。
「エントリーが少ない、内定辞退率が高い」=採用サイトのリニューアルにはなりませんが、ひとつの検討材料にしてみてください。自社での判断が難しい場合は、ぜひ株式会社hypexにご相談ください。相談無料で採用サイトをリニューアルすべきかアドバイスいたします。
採用ブランディングを強化したい
最後は採用ブランディングを強化したい場合。採用ブランディングとは、「企業の理念に共感してもらい、自社のファンを獲得して採用に活かすこと。自社を「ブランド化」する採用戦略を指します。
採用ブランディングを強化するには、候補者に企業理念を理解してもらうことが重要になるので、採用サイトの活用は重要です。
企業の理念を伝えるには、代表取締役だけが発信しても難しく、社員インタビューなどで全社に浸透していることが前提になります。そのため、採用サイトの社員インタビューを増やす良い機会。採用ブランディングの方法などについては、下記の記事をご覧ください。
関連記事:採用ブランディングとは?初心者が成功する方法、成功事例を解説
採用サイトをリニューアルするときのポイント
ここまで読んで採用サイトの刷新を考えた方に、リニューアルする際のポイントを5つ紹介します。
- なぜリニューアルするかを考える
- サイト全体を一新するか or 注力したい職種へ特化して変更するか
- その会社しかない強みを引き出す
- 退職者の扱いに注意する
- SEOは気にしなくていい
なぜリニューアルするかを考える
何より大切なことは「なぜ採用サイトをリニューアルするのか」を考えることです。もし、下記の目的でリニューアルするなら効果は薄いでしょう。
- もっと会社の認知を増やしたい
- 多くの候補者が訪れる採用サイトにしたい
実際は上記の理由からリニューアルする方が多いですが、採用サイトは集客が目的ではありません。メインの目的は企業理解を促進すること。採用サイトに集客するのは求人媒体やSNSなどです。
- 採用サイトには来てもらえるがエントリーまで結びつかない
- きちんと企業や事業について理解してもらい望む人材とのマッチ度を上げたい
採用サイトをリニューアルするのは上記のような課題を抱えている企業。上記に当てはまらない場合は、他の採用広報の施策を検討したほうがいい可能性が高いです。
関連記事:採用広報とは?メリットや進め方、成功事例、7つの施策を解説!
全体を変えるのか一部を変えるのか
リニューアルといってもサイト全体を大幅に変更するのか、営業部門や注力したい職種に特化して強化するのかによって、サイトの方向性も予算・制作期間も大きく変わってきます。
「なぜリニューアルするか」を考えたあとは、どちらにするかの方針を決めましょう。先ほど紹介した株式会社ユーティルはエンジニア採用に注力しているため、最近、採用サイト内にエンジニアの特設ページを設置しました。
画像引用:株式会社ユーティル
このように、一部分を変えるのか全体を変えるのか、採用サイトの方向性を決めることが重要です。逆に「なんとなくオシャレなサイトにしたい」「とりあえず古いサイトをリニューアルしたい」などのフワッとした方針であれば効果が出ないリスクが高いです。
関連記事:採用サイトのコンセプトの作り方、事例、キャッチコピーを紹介
方針が決めにくい方は、まず自社の課題、サイト分析から始めましょう。どうやって分析したらいいか分からない、課題の抽出方法が分からない方は株式会社hypexにご相談ください。
その会社しかない強みを引き出す
採用サイトで重要な部分が、「その会社しかない強みを引き出す」こと。優秀な人材は複数の会社から内定をもらってることが多く、内定を出しても入社を決めるときに他社と比較されることがあります。そのとき、内定を承諾してもらうためにも、自社の強みをしっかり伝えることが重要です。
ただし、この「自社の強み」が厄介。自社で認識していることと、他社からの見え方にギャップがあることも珍しくないからです。自覚はないけど、意外と社会貢献できている企業も多く、思わぬところに自社の強みは潜んでいます。社内で話し合うことはもちろん、他社からどう見えているかもパートナー企業や顧客に聞くと良いでしょう。
採用サイトをリニューアルするときの参考デザインは、下記の記事をご覧ください。
関連記事:採用マーケ会社のデザイナーの心が動いた採用サイトまとめ(レビュー付き)
退職者の扱いに注意する
採用サイトで多いのが、上のような集合写真。また、社員インタビューを掲載するサイトも多いですが、退職者の扱いに注意しましょう。
転職したあと「この写真、動画は使わないでください」と連絡があれば、変更する必要があります。また、社員インタビューを読んで先輩社員に憧れて応募したのに、すでに退職していればガッカリされます。採用サイトは、写真の入れ替えなど簡単な変更は自社でできるようにしておいたほうがいいです。
関連記事:採用サイトの社員インタビューの作り方!質問例や参考事例も紹介
SEOは気にしなくていい
採用サイトをリニューアルする際、「株式会社〇〇」と社名で検索したとき、検索エンジンで上位に表示されるようにして欲しいと言われる方がいます。
SEOを気にするのは良いことですが、正直に言うとSEOを考慮すべき企業は有名企業に限られます。そもそも候補者から興味を持たれる企業くらいしか、検索されることは少ないからです。
そのほかの企業の方はSEOを気にするより、訪れた候補者に刺さる内容を考えたほうが効果が出ます。ただし、採用サイトに様々な記事コンテンツ、オウンドメディアを併設する場合は話は別。自社のサービスや事業などノウハウを公開する場合はSEOでの流入を考える場合が多く、SEO対策が必要です。
関連記事:オウンドメディアリクルーティングとは?注目される背景、メリットや成功事例を紹介!
関連記事:採用オウンドメディアの参考事例11選
採用サイトをリニューアルする方法
リニューアル方法 | メリット | デメリット |
自社で更新できるよう移行する | 費用を抑えられる | クオリティは高くない |
すべて制作会社に依頼する | クオリティが高い 第3者の知見が得られる | 費用が高い |
自社で不可の部分だけ依頼する | 費用を抑えられる | 中途半端になる可能性がある |
次に、採用サイトをリニューアル方法を3つ紹介します。それぞれメリットとデメリットがあるので検討してみてください。
自社で更新できるよう移行する
現在、自社(ご自身)で採用サイトをリニューアルできない場合は、WordPressやWixなど、プログラミングの知識がなくても更新しやすいツールなどに移行する方法です。もしくは社内にエンジニアがいる場合は、採用サイトのリニューアルにリソースを割いてもらいます。
自社でやるので費用は抑えられますが、クオリティに関しては疑問です。競合他社より良い採用サイトにしたい、こだわった採用サイトにしたい場合は、サイト制作のプロに依頼するのが無難です。
すべて制作会社に依頼する
最もスタンダードな方法はプロの採用サイト制作会社に依頼することです。プログラマーやデザイナー、カメラマンなど、その道のスペシャリストが関わるのでクオリティの高い採用サイトができます。また、第3者の意見を反映できるので、自社では気づかなった観点を盛り込むこともできます。
採用サイトのリニューアルにおすすめの制作会社は下記の記事をご覧ください。
関連記事:採用サイト制作におすすめの制作会社!選び方や費用も紹介
自社で不可の部分だけ依頼する
最後は、原稿の作成や写真撮影、設計図の作成など自社でできる工程はご自身で行い、プログラミングやオリジナルのデザイン作成など、自社で不可能な作業だけ制作会社に依頼する方法です。
すべてを任せるより費用を抑えられるメリットがあります。ただし、自社で行う部分とプロに依頼する部分のクオリティに差が出たり、結局は全部をプロに依頼したほうが良かった可能性もあるので、自社の能力に依存します。
※どの方法で採用サイトをリニューアルすべきか迷う方はhypexにご相談ください。予算や目的などをオンラインでヒアリングし、最適な提案をさせていただきます。
採用サイトのリニューアル期間と費用の目安
採用サイトのリニューアル期間
画像引用:JEM株式会社
最後に、採用サイトをリニューアルする際にかかる期間と費用の目安を解説します。
まずは期間ですが、一般的に多いのは3〜4ヶ月。すでにあるサイトを濃い内容にするので、コンテンツの制作にも時間をかけ、情報量やコンテンツ量もそれなりに増えるからです。上の画像が当サイト・hyapexがリニューアルを手がけたJEM株式会社の採用サイト。リニューアル前のトップページは下の画像です。
リニューアルでは、エンジニアのインタビュー、ムービー、アニメーションに力を入れました。「人生最大に滾(たぎ)る」という力強いメッセージと共に、インフラ業界の現状課題とJEM株式会社が提供するソリューションが分かりやすく描かれています。
動画では、実際に海外で働くエンジニア2名の体験談を鮮明に知ることも可能。シニアが持ち合わせるダンディさとワイルドさ、そして上品さを極めた表現になっています。
それ以前のサイトがシンプルな設計だったのに対し、リニューアル後はおしゃれなデザインかつ、力強い採用サイトに生まれ変わっています。
JEM株式会社の場合、企画から公開まで6ヶ月かかりました。
良い採用サイトの事例を集めた記事もありますので、ぜひ参考にしてください。
関連記事:かっこいい採用サイトの事例!デザインのトレンドも紹介
関連記事:採用LPの事例100選!採用LPのトレンドも解説します‼︎
採用サイトをリニューアルする費用の目安
費用 | リニューアル期間 | 主なリニューアル内容 |
80万〜150万円 | 2〜3ヶ月 | コンセプト設計 デザイン変更 コンテンツ追加 |
150万〜350万円 | 3〜6ヶ月 | コンセプト設計 デザイン変更 コンテンツ追加 リダイレクト設定 |
採用サイトのリニューアル費用の相場は、80万円〜350万円です。カメラマンを手配してオリジナルの写真を撮影したり、社員インタビューを行ったりと、こだわりを持ってコンテンツを制作していくのがセオリーだからです。
80万円〜350万円とかなり金額に幅がありますが、これは「作成するコンテンツ」によって大きく金額が変わるためです。
- 制作会社の担当者が社員インタビューを行う
- 1日つきっきりで撮影を行う
- インタビューを動画化して掲載する
上記のように、オリジナルコンテンツで訴求力を高め、しっかり作り込んでいくほど費用は高額になります。詳しくは下記の記事をご覧ください。
関連記事:採用サイトのリニューアル相場・費用や料金を抑えるコツを解説
採用サイトのリニューアルまとめ
最後までご覧いただき、ありがとうございます。採用サイトのリニューアルに関する情報を解説しました。要点を整理すると以下になります。
◎採用サイトをリニューアルすべき企業
- 採用媒体頼りになっている
- 一般ユーザーに業務内容が見えにくい
- スマホ対応できていない
◎採用サイトをリニューアルするタイミング
- 情報が古い
- 採用コンセプトが変わった
- エントリー(応募)が少ない、内定辞退率が高い
- ブランディングを強めたい
◎採用サイトをリニューアルするときのポイント
- なぜリニューアルするかを考える
- サイト全体を一新するか or 注力したい職種へ特化して変更するか
- その会社しかない強みを引き出す
- 退職者の扱いに注意する
- SEOは気にしなくていい
上記の3項目をしっかり押さえてください。採用サイトをリニューアル際、自社の課題を正確に洗い出し、自社の強みを訴求するためには第三者の視点も必要となるため、ぜひhypexにご相談ください。相談料無料で採用に関するアドバイスをさせていただきます。
成長企業における採用ブランディング・採用マーケティングを専門とし過去2年で50社以上を直接支援。前職では、月間150万利用者数を超える医療・美容のWebサービスの事業責任者、兼経営陣として組織の成長を牽引。成長組織におけるOKRを利用した評価制度の構築や外国人、ジェネレーション、女性、LGBTQ+などのダイバーシティ・マネジメントに尽力。